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当事者が思う当事者会研究の成果 - LITALICO研究所OPEN LAB#1 スカラーシップ生レポート

社会的マイノリティに関する「知」の共有と深化を目的とした、未来構想プログラム「LITALICO研究所OPEN LAB」

7月10日に熊谷晋一郎さんによる第1回講義 「障害のない社会」に向けた現在地と課題、そして を実施しました。

以下では、同講義の「スカラーシップ生」によるレポートを掲載します。

OPEN LABスカラーシップ生とは
・障害や病気、経済的な困難さがあり、参加費のお支払いが難しい方
・本講義に対する学びの意欲が高く、明確な目的を持って参加できる方
を対象にした、公募・選抜制での参加枠による受講生です。スカラーシップ生は、同講義に無料で参加(遠方の場合は交通費を一定額まで支援)、講義終了後に「受講レポート」を執筆します。

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当事者が思う当事者会研究の成果

「当事者」として、いくつもの「当事者会」に参加してきた。

継続して参加しているものもあれば、合わないと感じて参加しなくなったものもある。

現在、精神障害者として手帳を保持し、最近の当事者活動のキーワードである「ピア活動」に興味を持ち、「YPS 横浜ピアスタッフ協会」のコアメンバーの一員として活動している。

内容としては、「自分たちが自分たちらしく生きていくための活動」であるが、目標としているところは「リカバリー」であり、これは「こうなりたいと思った自分に向かっていく生き方」である。

この日、講師の熊谷氏は「当事者会はディスカバリーを目的とし、リカバリーがその手段」との持論であった。

私自身が参加してる当事者会とは文字が入れ替わる考え方である。

「自分らしく生きること」を目的として「自分自身とは何かを見つけていくこと」がその手段。そのように当事者会や当事者・有識者による学習会を通して「ピア活動」しており、疑問として講師にぶつけてみた。

講師からは、「ピアがオルタナティヴな価値提供をする際に必要なのがディスカバリー」との回答であった。

まさに、「ピア活動の本質部分」であると感じた。

「当事者会」における「当事者」はさまざまである。
そこで行われていることについても目的はさまざまである。

しかし、当事者が集まるということは、「何かの共有」の存在が不可欠であり、単なる集まりであっては目的が、ただのガス抜きでしかないのだろうと思われる。

実際、私自身が参加した当事者会にそのような「居場所」があり、「居場所」としての機能は果たしていたと思われるが、「手段と目的」が不明確であった。おそらく、そのまま継続的に参加していたら、私自身が「周縁化」されていたことであろう。

 
この講義から数日後、私が参加する勉強会そしてYPSの活動場にて、この講義における「リカバリーとディスカバリー」について話す機会をいただき、結果、「どちらの活動も、目的=リカバリーに向かって手段=ディスカバリーがある」ということで一致を見た。

「ピア活動」における目的。私は、リカバリーであるという信念を持ち、今後も自分自身のディスカバリーを通してリカバリーを目指していきたい。

第1回は、ディスカバリーに大いに有効な講義であった。

今後も継続参加により、私自身のみならず、「ピア」のために知識習得に努めたい。そして、知恵に変換し、行動に移すことで世の中への発信と変革をもたらせることが、私自身の「リカバリー」である。

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LITALICO研究所OPEN LAB#1 スカラーシップ生
佐藤 孝 (さとう たかし 50代男性)

プロフィール:
・昭和40年代生まれ
・北海道出身・現在神奈川県民
・28歳の時にうつと診断され、10年後に躁が入っていることも判明
・40歳のときに手帳取得
・仕事も車も家族(妻)も失い、絶望しかけるが、「欲の塊」であることを 思い出し、「なりたい自分」になる=「リカバリー」にむけ、横浜ピアスタッフ協会=YPSのメンバーに。
・心理テストライターとしてTV番組で採用された実績あり
・就労移行支援事業所「LITALICOワークス」元利用者


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9月17日(火) LITALICO研究所 OPEN LAB #3:「異才」はどこで花開く - 子どもたちの見ている風景



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LITALICO研究所は「障害のない社会をつくる」というビジョンの実現に向けさまざまな研究活動を展開する、社会課題に対する「知」のプラットフォームです。株式会社LITALICOの研究組織として運営します。Website:http://litalico.co.jp/lab/
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