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noteメンバーシップのリニューアル構想。「質トレ部」改め、「聴くトレ部」へ

noteメンバーシップ「質トレ部」をスタートさせて、4月で9ヶ月目を迎えます。(質問力を磨きたい人で集まってトレーニングをする部活のようなコミュニティ、略して「質トレ部」です)

私が仕事でインタビューをさせてもらう機会が多く、「もっといい質問ができるようになりたいな」と思ったことがきっかけです。

半年以上続けてきた今、メンバーシップの内容をアップデートしたいなと思い始めてきました。その理由と、今後どんなことをしていきたいのかをこの記事に綴っていこうと思います。

「質トレ部」とは

まずは「質トレ部」でどんなことをしているのかをご説明します。

メインとなっているのは、週1回Zoomをつないで行う質問トレーニングの会です。メンバーの一人が3分くらいのお話をして、それに対して聞いていた人が質問をしていきます。質問が出揃ったら、話し手が「答えたい」と思った質問を1つ選びます。この流れを3回くらい繰り返して、最後に気づきや学びをシェアしておしまいです。

あとは、月2回私がメンバーシップ限定記事を書いて公開しています。

8ヶ月やってきて思うこと

基本的に質トレ会の流れはいつも同じなのですが、それでも毎回新しい発見があります。

・たった3分でも相手の話をきくには高い集中力が必要で、自分のマインドセットを含めた環境設定が重要であること。

・一般的なことを聞く質問よりも、相手の体験や気持ちにフォーカスした質問の方が、相手は「答えたい」と感じる傾向がある。

・相手が語った言葉から、本当に言いたいことを想像したり推測すると、いい質問につながる。

・同じような質問でも、どんな言葉を使って質問するかによって相手が受け取る印象が変わる。

などなど。あげたら切りがないのですが、実際に「いい質問」をすることに100%集中して話を聞く体験をしたからこそ、いかに質問することが難しいかを実感することができました。私は仕事でインタビューをすることがあり、質トレ会で出てきた質問を参考にしたこともあります。

一方で、質トレ会では「いい質問をすること」に意識が向きすぎてしまう部分もあると感じました。普段、他者と会話をするときは「いい質問をするぞ!」と意気込むよりも、ニュートラルな気持ちで話に耳を傾ける姿勢や心から興味を持って聞くこと、相手への好意などが重要なのではないかなと思います。「いい質問」は、あくまで他者とのコミュニケーションにおいて表面化された部分の一つでしかないのです。

「いい質問」をするには、まずは相手の話を“きく”ことが何より大切なのではないかなと思います。

それを強く感じたきっかけは、先日の取材の体験にあります。(メンバーシップ限定記事にはなるのですが、こちらにそのとき感じたことを書きました)

正直、あまり上手くはいかなかったのです。質問はたくさん用意したし、話を聞きながら出てきた質問も決して悪くはなかったと思います。

でも、なぜか良い時間にはなりませんでした。私自身の、“きく”マインドセットができていなかったからです。

もっと相手に気持ちよく話してもらうことや、会話によって2人で新たな景色を見れるようなやりとりができたらよかったなと反省しています。

インタビューの語源は、「inter(相互に)+videre(見る)」とも言われています。

私が好きなのはこの考え方。

自分が黄色で相手が青色だとしたら、“きく”ことは、自分を青色にすることではない。2つの色を混ぜて、緑色をつくること。

“きく”とは、新しいものを創造するプロセスなのだと思います。

4月からのメンバーシップ「聴くトレ部」

そんなことを考えていたら、そろそろメンバーシップの内容をアップデートするときかなと思うようになりました。

とは言え、これまでとは全く違う内容にするわけではなく、もう少し質問の根っこの部分にフォーカスしてみるようなイメージです。

「質問力を磨くメンバーシップ」から「“きく”感性を磨くメンバーシップ」への転換という感じでしょうか。

週1回のZoomでのトレーニング会は、今後も変わらずやっていきます。具体的な内容はやりながら考えていきますが、2人ペアで話し手と聞き手に分かれて話をして、最後はきくことに関する気づきや学びをシェアしていく時間にしたいと思います。その中で、きっと「質問」に関する話題も出てくるのではないかなと思います。

ちなみに、“きく”には3つの漢字があります。

・聴く:意識的に耳を傾ける。

・聞く:耳に入る。音や声を耳で感じ取る。

・訊く:尋ねる。問う。 ※公用文では「聞く」が使われる。

強いて言うなら、メンバーシップで扱いたいのは、「聴く」かなと思います。ただ、意識的に耳を傾けるためには、相手の話を感じ取るという意味での「聞く」も大切なのではないかなと思います。

ひらがな表記もありですが、直感的に何をするメンバーシップなのかを伝えやすくするためにも、漢字を使って「聴くトレ部」にしたいと思います。



先日、西村佳哲さんのnote記事に、「はなす」と「きく」についての素敵な表現を見つけました。

人は「話して」いるようで、実は「うたって」いると思う。
多くの人は、その歌詞の方に気をとられている。

うたにはメロディがあるし、さらに、その日のうたいっぷりがある。
内容は昔話や18番エピソードだったとしても、「うたい方」には、いまこの瞬間の、いちばんあたらしい本人がいる。

そこで出会ってゆくと、別々の人生を辿っていた二人が、〝いま一緒にいる〟ことが可能になる。これは小さな冒険のようだなと思う。

note記事「インタビューのワークショップ|初夏の遠野編」より


「聴く」とは、歌詞だけではなく、相手の「うたい方」も感じ取ることなのかもしれません。


この記事を読んで、気になるなと思ってくださった方。ありがとうございます。

インタビューを仕事にしている方だけではなく、“聴く”感性を磨きたい方がおられたら、ぜひ一緒に「きく」を探究しましょう。

ただ、新しいコミュニティに入るのはなかなか勇気がいることだと思います。私だったら「どんな人が運営しているんだろう…」というのが一番気になるところです。

声の感じから、メンバーシップの雰囲気が少しでも伝わると良いなと思って、音声でも話してみました。良ければお聴きください。


そして、すでにメンバーになってくださっている方。いつもありがとうございます。急な変更に驚かれたかもしれません。すみません。

新たなメンバーシップの内容にも興味を持ち続けてくださるのであれば、引き続き一緒に学べたらとても嬉しいです。もちろん、内容について「こんなことをしたい」「もっとこうしてみたら?」などのご意見は大歓迎です。

ぜひこのメンバーシップでの学びを、ご自身の仕事やプライベートでのコミュニケーションに活かしてください。

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