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自転車にまつわる記憶。

初めて自転車に乗ったのは、何歳のときだったか。

おそらく4~5歳の頃だったと思うが、まったく記憶がない。補助輪付きの自転車を買ってもらったのが最初だったはずだが、どんな風に練習して、どこに行ったのか、ほとんど思い出せない。補助輪を外して乗るのに苦労したことは覚えているのだが。

先月末は、娘の誕生日だった。プレゼントには、補助輪付きの自転車をあげた。いたく気に入ったようで、大張り切りで練習している。最初はペダルでスネを打ったり、カーブで曲がりきれなくてコケたりして泣いていたが、1週間もするとだいぶ上達した。障害物がなければ、ペダルを漕いで走り出し、ひと回りして戻ってくるぐらいのことはできるようになった。

まだ自分1人でどこかに行ったり、家族全員で自転車に乗って出かけたりできるレベルではないが、それも時間の問題で、いずれすぐにできるようになるだろう。そして、補助輪を外すときには、私のときと同様、ささやかな(多大なる?)苦労があるのだろう。

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話は全然変わるけど、私が初めて買ったイギリスのロックバンドのCDは、オアシスの『The Masterplan』だ。その当時は「こんなにカッコいいバンドがあるのか!」とずいぶん興奮したものだ。近所のHMV(もうない)に小遣いを握りしめて出向き、ビクビクしながら購入し、何度も何度も聴いたことを鮮明に覚えている。

先日、ノエル・ギャラガーが来日したので、ひさしぶりに聴き直してみた。いまだにまったく色褪せず、しみじみいいなあと感じる。おそらく、記憶の深いところに刻み込まれた何かがあるのだろう。

娘にとっての「初めての自転車」も、このCDと同じぐらい、記憶に残るものになってくれるとよいのだが。

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