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『仲條正義 絵の中に入る』

インスピレーションとタカラモノ。
グラフィック・デザインで大きな足跡を残した巨星、仲條正義氏が
12年にわたり「暮しの手帖」の表紙として描き続けた75枚の絵。

そのすべてを収録した画集『仲條正義 絵の中に入る』ができあがりました。

可愛らしくて楽しい絵の中に入ってみると、恐ろしいようないくつもの絵画の実験に出会いました。
4羽のカラスをどう描くか。コップの中の歪んだ世界をどう描くか。
揺れる柳を、もぐらを、山肌を、ランプの光と影をどう描くか。
仲條さんの頭と手が動いています。        
                 服部一成(グラフィックデザイナー)
私も絵の中に入れました。
絵の中を旅させてもらいました。とてもとても楽しかった。
開けば嬉しいことが起こるのです。
大きなLOVEな気持ち。

資生堂の花椿やポスターなどは、当時私が日常生活の中で出会えるハイレベルな感覚のビジュアルでした。
資生堂を辞められてからのお仕事はまたまた刺激的で好きで、贅沢な時代を今更ながら感謝しています。 
                     大橋歩(イラストレーター)


絵の中に入る_書影

仲條正義氏は、資生堂の企業文化誌『花椿』のアートディレクターを40年間務めたほか、ザ・ギンザ、タクティクスデザイン、松屋銀座、ワコールスパイラル、東京都現代美術館など、数多くのグラフィック・デザインを手がけられました。
斬新さのみならず、人の心に触れるデザインや絵などの作品は、芸術への深い思索と抜群の創造力から生み出され、たくさんの人々を魅了し続けています。

元アシスタントの林修三氏が「暮しの手帖」のデザインを担当することになった際、表紙絵を仲條さんに描いてほしいと希望したことから、仲條さんは隔月で絵を描きおろしました。
2007年から2019年までに刊行された75冊は、仲條さんの絵が表紙を飾り続けました。

季節のなかに見つけた、ファンタジックでやわらかな風景。
見れば見るほど面白く、独創的で、パラレルなその世界にひきこまれるでしょう。


著者:仲條正義

編集:後藤繁雄
装丁:林修三

定価:本体価格3000円+税
仕様:A5判/160ページ/コデックス装

*本書は、「暮しの手帖」(暮しの手帖社刊)の4世紀26号(2007年1月発売)から4世紀100号(2019年5月発売)まで、表紙に掲載された絵をまとめたものです。

●HBギャラリーで、展覧会「仲條正義二十二」が開催されます。

「仲條正義二十二」 05/27(金)〜06/01(水)
http://hbgallery.com/schedule/
仲條さんがこの展示に向けて準備されていた、ストライプ模様の下地10数点と、きっとその上に描かれたであろう絵のためのラフスケッチ群を展示いたします。
11:00am~7:00pm (最終日のみ5:00pmまで、会期中休廊なし) 

HBギャラリー   〒150-0001 渋谷区神宮前4-5-4 原宿エノモトビル1F
(地下鉄表参道駅 A2出口)

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