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【The Evangelist of Contemporary Art】アートフェア東京2021について考える(後編)

前編の続き

 毎年3月のアートフェアといえば、ニューヨークのArmory Show(8、9、10)と並んでアジア最大のアートバーゼル香港(11、12、13)が開催されてきた。それらを射程に入れていたので、私は3月東京にいることがあまりなかった。アートフェア東京を訪れる機会が少なかったのは、そのためだ。香港のフェアは、去年はコロナで中止となり、今年時期を遅らせて開催されるらしいが、中国以外の国からギャラリーがどれだけ参加するのだろうか?

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以上3点 Armory Show

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以上3点 アートバーゼル香港

 折しもアジアのマーケットの中心だった香港は、周知のように民主主義が奪われる政治危機に陥り、アートシーンの萎縮と後退が懸念される。この状況で日本(東京)は、マーケット規模の拡大と相まって、香港に代わりアートの世界的ネットワークのアジアにおけるハブになるチャンスが到来するかもしれない。だが、世界と国内のマーケットのギャップは相当大きい。この差をどう埋めるか、それが日本のアートマーケットに与えられた課題である。アートフェア東京は、この課題解決の期待に応えられるだろうか? それとも、香港の見切りをつけた最大手のアートフェアが、東京に上陸してくることが考えられるだろうか?

 最後に、私が気に入った、あるいは地道に頑張っているので応援したいギャラリーのブースを紹介する(14~)。ギャラリー名と展示作品の一部ですが、ご了承ください。

14からのギャラリーと作品の写真は、Tokyo Live & Exhibitsの市原研太郎ブログサイトで!→ https://tokyo-live-exhibits.com/blog049/

(文・写真:市原研太郎)

■市原研太郎他のブログ https://tokyo-live-exhibits.com/tag/%e5%b8%82%e5%8e%9f%e7%a0%94%e5%a4%aa%e9%83%8e/

次回をお楽しみに!

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