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ICOしたスタートアップで働いみて実際に仮想通貨バブルを実感した話

2017年から後半仮想通貨が一般的にも話題になりバブルを形成しその後、2018年見事にはじけました。

そんな中、私もとあるICO上場した通貨のスタートアップで短期間パートタイム的に働いてみてバブルを肌で感じた話。

バブルの経緯

2017年7月頃にまでビットコイン2000ドル台だったのが3000ドルをブレイクすると大々的なメディアで一般人にも目につき熱狂しはじめ、その後中国ショックで一時は調整するものの急反発で価格は一気に頂点に向かって3か月間で17000ドルほど550%上昇し、その後、2度と高値を更新せず崩壊しました。現時点ではピークから80%以上の下落。

ピーク時でで800ビリオンドルの市場規模となりました。

過去のバブルチャート比較

過去のバブル、1980年代に起きた日本のバブル、2000年代のドットコムバブル、リーマンショックと言われるアメリカ不動産バブルと比較しても仮想通貨バブルは短期間で異常な上昇率です。

ただ、このチャートを見るとすごいように見えますが、市場規模で言うとドットコムバブルの3分の1にも達してないです。なので、世界経済にほとんど影響しませんでした。個人的に大損した人はたくさんいるかと思いますが。

とあるICOスタートアップで働く

ビットコイン価格が2017の年末ピークをつけてその後、下落してましたが2018年に入っても特に規制がなくICOブームが盛んな時期です。その波にのって、取引所に2018年1月に上場した中国をベースとしアメリカ、シリコンバレーにオフィスを構えた仮想通貨がSNS上で日本人のコミュニティーに向けて自社発行メディアの通訳者を募集していました。

現在も時価総額で100位以内に位置しています。

早速、英語で履歴書を送って即働くことになりました。主に仕事内容は自社が発行する開発進捗、メンバー、新たな投資家の動向等の情報を翻訳する仕事です。翻訳されたものが週1回自社サイトでコミュニティーや投資家のために発行されていました。 

開発状況についてはブロックチェーンの専門用語ばかり並んでいますが、独学で勉強し何とか理解してましたので、特に問題ありませんでした。  やり取りは、中国チーム、アメリカチームから仕事の依頼がきて、それぞれが独立したってかんじであまり連携がとれてない印象でした。 その当時はすでにエンジニア含め20人くらいの主要メンバーがいました。

ちなみに支払いは毎月、自社が発行した仮想通貨でもらってました。時給で換算するとその当時のレートで50ドルくらいです。

投資と応募の決め手

当時、ICOする前にこの会社を知り色々調べるとかなり、他の詐欺的コインと違って創設者達の経験豊富なメンバー、又彼らは過去にスタートアップの売却経験、計画の透明性、あとはなんといってもバックについているベンチャーキャピタル勢が一番の決め手でした。 これをしって、自信でも投資の決め手となりました。

その中でも有名なアメリカ、シリコンバレー発の Sequoia Capital 。GOOGLE, Apple,Instagram, AirBnB など今では世界的有名企業に初期から投資しており、信用高いベンチャーキャピタルです。中国、インド、イスラエルにも支部があります。

更に、このスタートアップは上場して取引所で一般に売り出される前にプライベートでこういった大手ベンチャーキャピタル勢から40ミリオンドルの出資を受けてました。 

ミートアップに参加してみる

2018年にニューヨークで開かれたブロックチェーンの業界人があつまる、Consensus(参加費$1000くらいします)のというカンファレンスがあり、そのイベント中にコミュニティー、投資家、メンバー交流の場としてミートアップがマンハッタンの中心にある高級高層ビルのルーフトップバーで開かれました。

会場について驚いたのは、チームメンバーは男女問わず20代前半、創業者も実際に会うと、かなり若い!勢いを感じました。 話してみると、毎月世界中を飛びまわり、カンファレンス、投資家向け演説、コミュニティーの交流のためくたくただと言ってました。

周りの参加者はスーツできめた投資家、国内外から来ている弁護士、ドレスをきた美人女性などみんなビジネスチャンス、おいしい話を探してぎらついていました。

振舞われた料理も無料、自社名が入ったTシャツ、I phoneケースなども参加者のお土産で配られてました。あまりにも豪華で無料なので、関係ない自分の友人も呼んだくらいです。

感想としては、本当にバブッてるなーって感じです。 スタートアップ企業とは思えないくらいの羽振りの良さです。

アメリカのエリート大学を卒業して間もないメンバーで構成された企業が上場後数か月で、数百ミリオンの時価総額がついていたくらいです。

そしてバブルがはじける

バブルがはじけたあと、今まで仕事の連絡をとってた人も連絡が途絶え、サイトを見ると主要メンバーにはいなくなっり、その他メンバーも変わっていました。そして、支払いもあいまいになりこっちから連絡するくらいです。 急に連絡もとりずらくなり、自然に仕事はなくなりました。

最後に

本当にすごい短期間でバブルを感じました。

恐らく、彼らスタートアップはものもとベンチャーから十分な出資を受けて手圧サポートがありますが、ほとんどの仮想通貨案件はICOからの一般投資家からの資金を集めているため、資金がショートして現在事業として機能してないと思います。 ホームページなどは存在してても二度と計画が達成されることはないでしょう。 

投機的なバブルは弾けましたが、業界全体のファンダメンタルは着々と進化しています。この中から次世代のGAFAが生まれるかもしれません。個人的にはこれからが楽しみです。

是非、応援世よろしくお願いします!