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僕は僕を信じて生きていた#1

絵のタイトル : とあるメッセージ

この作品は愛する娘、キラリの住む場所を私なりに描いた作品です。
これからも私が描いた作品も載せていくので
コメントしてもらえると嬉しいです。

小説:僕は僕を信じて生きていた 

  • 目次
    episode1:ここから巻
    episode2:小学生巻

  • episode3:中学生巻
      ⬇︎  高校生巻

  • episode10:建設会社での巻

  • episode11:助かったの巻

  • episode12:大自然の巻

  •   ⬇︎

  • episode15:大自然の巻

  • episode16:お手紙の巻

  • episode17:入院の巻

  •   ⬇︎

  • episode20:入院の巻

episode 1  ここから

病気発症のきっかけは、親友と思ってた友達に弟が馬乗りになってぶっ飛ばされました。ちょうどその時、大変お世話になった社長も亡くなりました。それで脳内のどこかが切れて双極性感受障害になってしまいました。過剰なドーパミンが出てしまい、奇妙な行動を取ったり、激しい言動を言ったり、自分が訳も分からず人を殺めてしまうかもと思い、自ら警察に行き留置所に泊まらせて頂きました。予想通りの牢獄でした。感謝しております。
緊急入院してたった1人で拘束もされた事も二回あります。
とっても辛かったです。周りの誰もが心配しております。
なので私は飲みたくない大量の薬を飲んでます。
 311の地震で津波に流されている人々を報道で見ました。かなりのショックを受けて、僕も何かしてあげたいと思いました。例えばふるさと納税や炊き出しです。でも、今の仕事では自分の家族を守る事で精一杯でそこまでお金がまわりません。どうしたら良いのかと考え抜いた結果、そうだ特許を取得しようと思い立ちました。
 家族が寝静まったのを見計らって、どうしたら特許が取れるかと、毎晩寝ずに猛勉強しました。結果9年前に特許を3件取得しました。弟と色々なところに営業しました。しかし今の時代には早すぎて、悲しくも1円にもなっていません。
それじゃ~、特許がダメならどうすればいいかと考えに考えた末、絵など描いたことないのに、そうだ絵を描こうと思いました。結果、国立新美術館にも出すたびに入選しました。ところが、これまたお金にはなりませんでした。また、考えました。そうだ!小説など一切読んだこともないのに、書いてみようと思いペンを取り寝ずに書いているところです。おそらく、またお金にはならないでしょう。でも僕は決して諦めません!僕は困ってる人を助けたいだけです。

こんな中卒の僕に大量の薬が必要ですか?
自分でも必要な事位分かってます。一生です!死ぬまで飲み続ける俺の事を少しでも理解してもらいたいだけです。

そんな僕の四半世紀を面白おかしく書いた作品です。



episode2 小学生


 朝礼をしている校庭で先生の話もろくに聞くことなく、何故か水という漢字をひたすら地面に書いていた。何故、水という漢字だったのか不思議でしょうがない。

膨大な漢字の中で水を選んだ。ただ単純に簡単なだけだったからかも知れない。

 朝礼は先生の話が長すぎて、兎に角退屈だった。冬は寒いし、夏は暑いし、熱中症になる子もいた。朝礼のたびに水と言う漢字を書いていたせいか、6年生になる頃には、水の感じだけ物凄く上手くなっていた。もっといろいろな漢字を書いていればよかったのに・・・。いや!そうではない、だから今がある。この水と言う漢字を書いていた事が、今後、僕の人生に大きな意味をなす事が、この時は想像もしていなかった。

 入学して初めての真夏の授業中、猛烈な睡魔と戦っていた。机にオデコがもたれかけ様とした時、何と無く床にピントがあった。ん?何故か水たまりが出来ている。しかも、どう言う訳かその水溜りは徐々に広がって来ている。水溜りの出所を探すと、隣の席で学年一番のマドンナ翔子ちゃんの椅子から滴っていた。おもむろに翔子ちゃんを見ると、今にも泣き出しそうな顔でうつむいていた。自分なんかが学年のマドンナと話そうなどそれはそれはおこがましい。机隣なのに翔子ちゃんには中々話しかける事が出来なかった。ここぞとばかりに左肩に

『ツン』・・・。意を決して、蚊が鳴く様な声で話しかけた。話しかけてしまった。

「しょ、翔~子ちゃん~~~・・・どうかした~~~?」

 すると、何故か翔子ちゃんの顔が一瞬で真っ赤になってしまった。水たまりに目を凝らすと、うっすらと黄色がかっている。

 察した。翔子ちゃんは、お漏らししてしまったみたいだった。ど、どうしたらいいのかと数少ない脳みそをフル回転。時既に遅し。自然と声が出てしまっていた。

「先生!熱中症になりそうなので水筒の麦茶飲んでいいですか?」

「竜士君が?珍しいわね~。って言っても、今日の暑さは異常よね。本当に麦茶でしょうね?麦茶だったらいいわよ!うちの学校も早くエアコン導入してもらいたいわよね~。皆んなも、今日の授業は気にせずに飲みながらでいいからね!」

「あっ、ありがとうございます!」

水筒の蓋を根元から取りゴックリと一口、

「いや~~~。生き返る~!あっ」

『コテ』っとワザとらしくも翔子ちゃんの机に水筒を倒した。

「ごっめ~ん!いや~本当ごっめ~ん!先生!すみません、翔子ちゃんの机に麦茶全部こぼしちゃいました」

「はぁ?・・・。竜士君は本当オッチョコチョイよね~。もう少し落ち着いて行動出来たらいいのにねっ!」

と言いながら、ドブスの花子先生が翔子ちゃんの前まで来た。

「大丈夫?じゃ無いはね!保健室で体操着に着替えてらっしゃい」

翔子ちゃんは無言でロッカーから体操着を持って保健室へと足早に去って行った。

「竜士君!突っ立ってないでモップ持って来て拭いてちょうだい。自分のお尻は自分で拭くものでしょ!」

「えっ、どう言う意味ですか?」

「教えてしんぜよう。『自分で犯したミスや過ちは自分で解決しろ』って事よ!いい事思い付いたわ。授業とは全く関係ないけど、いい機会ね!これテストに出すわよ!」

『まっマジか!翔子ちゃんのオシッコを・・・。そんな事考えてもしょうがない。ここでやたら拒否しようものならばさっきの行動が全て台無し。それよりが翔子ちゃんが・・・』

 この麦茶は翔子ちゃんのオシッコとブレンドされている事を誰も知らない。

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