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私のコーヒー時間


私は毎朝コーヒーを飲む。

最新のマシーンではなく、淹れる時間そのものを楽しめるハンドドリップ。

お湯を注ぐと膨らんでいくコーヒー粉の変化と立ち上るコーヒーの香りを五感で味わいながら目が覚めていくというルーティン。

苦味とコクがある深煎りが好きなので、ミルクを入れたカフェオレを飲むことが多い。


コーヒーのある生活っていつからだろう?と振り返ってみた。

普段は煎茶が定番だった我が家にも、日曜日だけ朝の10時頃に寛ぎのコーヒータイムがあった過去の風景が甦ってきた。


焙煎したコーヒー豆を木製のミルで挽くお手伝いをしていた私。

熱々のお湯、5客揃った花柄のカップ&ソーサー、琥珀色で粒の大きいコーヒーシュガーを準備して…

アルコールランプを使ったサイフォン式だったので、理科の実験みたいでワクワクした幼い頃。

苦くて飲めないコーヒーの芳しい香りを嗅ぐだけの私は、ティーバッグの紅茶で大人の仲間入りをした気分になり、昭和っぽくレモンの輪切りを入れて飲んでいたが、とても好きな時間だった。


『豊かさ』のイメージは人それぞれ。

煌びやかな金銀財宝かもしれないし、地位や名誉ステータスかもしれない。

時が経ち…余裕や余白のような何気ない寛ぎの時間が、何よりも私にとっての『豊かさ』であると感じるようになった。

自分のために ゆっくりと淹れるコーヒー

誰かのために 心を込めて淹れるコーヒー

(そして時々、茶葉で淹れる紅茶も)


その香りと味わいを一人の時間で楽しむことも…そして誰かと一緒に味わえる時間も…現在の私にとっては贅沢で豊かな幸せのひととき。

今は桜が満開…今朝は妹から頂いた『春味』をストレートで楽しもう♪






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