もし死が近いなら

膀胱炎、腎盂炎になった。高熱、血尿、頻尿だった。抗生剤と解熱剤をもらって一週間ほどで治ったように思う。
ただ、今度は胃が荒れ始めた。食道炎なのか、背中の左側が痛い、空腹になると胃の辺りが痛む、食べると食べるで気持ち悪いし、ゲップが出る。

高熱の中、死ぬのだろうかと思ったがあまり恐怖は無かった。やり残した後悔もあまりなかったように思う。高熱でぼーっとしていたからかもしれない。

これには、やっと僧侶として生き始めたという事もあるのかもしれない。

私の肉体が滅んだとしても、血や肉は地球に帰って近しい人を護るだろう。そう思えた。
輪廻があるとすれば、きっと心なのだろうか。また苦しみの世に生まれたとしても、他人を傷つける事のない人へとなりたい。仏教を身近に感じていたいと思う。

少し思うことがあるとすれば、近しい人の苦しみが減るようになったらいいなと思っていた。

この思いが、後々どう変わるのか、それとも変わらないのか。
検査で胃がんとでたら、お釈迦様の教え、八苦を感じるのだろうか。私が苦しむことで、人が苦しむなら、あまり良いことではないのだろう。ただ、近い人、縁のある人には幸せであってほしい。

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