見出し画像

トラウマ化するセッション

ここでは、感情を扱うセッション
なぜ不具合が起きてしまうかということを

脳科学の視点から解説していきます。

というのも、
私たち自身がこの感情を扱うセッションを受けて
大失敗をしたからです。

✓前よりも涙もろくなって感情の制御がきかなくなった
✓過去のことを思い返す時間が増えた
✓上手くいかないことが起こると自分や過去に原因を求めるようになった

上記のことは不具合が起きる前兆でもあるので
もし、1つでも当てはまるなと思った方は
ぜひ最後まで読んでみてください。

これを読んでるみなさんには
私たちと同じようなことにならないよう、

また、同じことになってしまっていても
そこから抜け出す方法がありますので
合わせてお伝えしていきます。



感情を扱うセッションとは


感情を扱うセッションとは

心理療法やスピリチュアルセッションなどで
過去の嫌な出来事などを思い出して、

そのネガティブな感情を消化する
感情を解放するとも言われます)
※ネガティブな感情=恐れ、怒り、悲しみ

そうすると、
今の困りごとがなくなり
生きやすくなる

といったセッションのことを
ここでは指しています。

感情の消化とは、
例えば怒りの感情だと、

その腹が立った場面を思い出し、
「腹が立つ!腹が立つ!」と言いながら、

新聞紙を丸めた棒やタオルで、
イスをバンバン叩いて発散させる


といったものです。


これは、
いわゆる暴露療法と呼ばれるもので、

クライアントが特別に恐れている状況
(対峙してこなかった感情)
を体験させることで、

その恐れは大したことはないと
再認識させる、

もしくは、その感情に
慣れさせることで

メタ認知(客観視)を働きやすくさせ、
より豊かで幸せな人生を生きられるようになる

というものです。

この手法は
ある一定の条件の
クライアントに対しては効果がある
けれど、
(後述します)

それ以外では、
むしろ症状を悪化させてしまう恐れがあります。

感情と脳の関係


成人の脳には
およそ860億のニューロン(神経細胞)があります。

それぞれのニューロンシナプスによって繋がっており、
脳全体に巨大なネットワーク(神経回路)を作っています。

あなたが何かを考えた時、
脳の中ではその瞬間にシナプスを使って保存し、
ニューロンの新しい繋がりが生まれます。
(神経回路が作られる)


あなたの考えのもとにある
感情が強ければ強いほど、

それが
ポジティブなものであれ、
ネガティブなものであれ、

それだけニューロンの繋がりは活発なものになります。

つまり、
ネガティブなことばかり考えていると、

ネガティブに通ずる神経回路
どんどん太くなり、

使われやすくなっていくのです。

心理セッションの度に
過去の嫌な出来事を思い出し、

ネガティブに通ずる神経回路
使い続けていると、

当たり前ですが、
日常でもネガティブな神経回路が使われやすくなります。



ネガティブな感情は脳を炎症させます。

脳が炎症をすると、
恐怖や不安を司る扁桃体が暴走し、
意志決定や感情の制御をする前頭葉が上手く働かなくなり、

さらにネガティブな感情を感じやすくなる
といったことが起きてきます。

いわゆる
『フリフリコーラ現象』と呼ばれる

吹き出すコーラのように
感情がどんどん溢れて止まらないような状態がこれです。


これは抑圧された感情が出ているのではなく、
脳の炎症です。

なので、感じても感じても
なくなることはありません。


こういったセッションを
むやみに受けていると、

悩みが解決するどころか
むしろネガティブな神経回路
どんどん太くして強化していくことになります。



これでは人生をより豊かに幸せにすることと
真逆のことが起きてしまいます。


では、
このネガティブな神経回路を細くし、
ポジティブな神経回路を太く
するには

どうしたらいいでしょうか?


(後半では、
ポジティブな神経回路を太くするやり方
暴露療法で効果がある人の条件をお伝えします。)


ここから先は

1,580字 / 3画像

¥ 500

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?