悪い記憶の連続

自分の障害について今日は書きたいと思います。

この記事を読んで改めて私のことを知った方に簡単に自己紹介いたしますと、私は自閉症スペクトラム症候群、いわゆる発達障害を持っており、加えて、鬱病などの精神障害も持っております。

これらの障害に気付いたのは、就活に失敗してから。つまり、大人になってからなのです。今まで、それなりに学校や地域社会に馴染んできたと思っていましたが、一方で、人との関わりが異様に気を遣い、体力も精神も消耗していて、そのことに違和感を感じつつも、うまく自分で説明できないこともあり、無視し続けてきたのです。

今の主治医の先生に出会ったお陰で、この違和感を自分の口で少しずつですが説明できるようになったわけです。

その成果をここに少しでも現せればと思っているわけですが、今回は「悪い記憶」についてお話ししたいと思います。

私は毎日、子供の頃のいじめの記憶や、就活に失敗した記憶、人に叱られた記憶など、自分にとっての「悪い記憶」が突発的に蘇り、苛まされています。

記憶が蘇ると、頭も胸も締め付けられるようです。解放されるために、無意識に私は悪い言葉を発したり、訳もわからず叫んだり、頭を殴ったり、とにかくその記憶がその瞬間からなくなるための逃避行動を起こします。

当然、側から見ればこのような行動は異常に思えるでしょう。おかしな奴だと。気が狂っていると。でも、そうでもしないと、この苦しみを断ち切れないのです。

外に出るのが怖い理由に、この悪い記憶が蘇り、それを打ち消すために異常な行動を起こし、周りの人間の冷ややかな目や好奇な目で見られること。

そして、そのことをまた記憶し、悪い記憶がさらに増大し、また解決が遠ざかってしまうこと。そんなことを考えれば考えるほど、外に出ることが恐ろしくなりました。言い訳のようにも思えるかもしれませんが、引きこもりになった一因でもあります。

私は悪い記憶が他の人と比べ日常に影響しやすいと思います。子供の頃も、叱られるたびに何日も引きずってしまい、さらに失敗してしまい、またそのことも悪い記憶となって…とこれの繰り返しです。

ゲームをしたり漫画を読んだり、本を読んだり、ランニングをしたり、それなりに意識を背ける方法を試しましたが、就活に失敗したあたりから、もはやそのような方法でも通用しないくらい、悪い記憶が増大してしまいました。

ここまで来ると、薬によるコントロールなど強制的な方法に頼らざるを得ないのです。ただ、薬も体質なのか、あまり合わず、吐き気をもよおすことが多く、現状100%押さえ込むことはできません。

なので、上手く付き合える方法を模索するしかありません。今のところ先程述べた声を出したり汚い言葉を吐いたりが上手い付き合い方なのかもしれませんが、それでも、このことを理解してくれる人が社会にどれくらいいるか。職場でこんな私の行動が咎められないものか。私の社会に出るための道のりは、他の人よりも圧倒的に長く険しいように思えるのです。

自分だけの世界で、生きられたらどれだけいいんでしょうね。でも、そんなの理想だっていうのは痛いほどわかってます。ただ、なんとか自分が自分らしく生きれるような方法が見付かればなと思います。この障害が上手く仕事に活かせられれば…。

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