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毎日日記|花と十二国記の日

 なぜか朝五時に目が覚めた。特に早く寝たわけでもないのに。
 二度寝してやろうと思ったが、どうやら妙にすっきり目覚めてしまったようだった。仕方ないので、動き出す。丁寧に朝ごはんを作って洗い物なんかしてやったのにも関わらず、まだ六時だった。いつもならまだ寝ている時間だ。
 起きた時間が早かったからすべての時間が前倒しになる。買い物にと近くの百均に行ったらまだ開いていなかった。仕方ないのでショッピングモールのまわりをぐるぐると歩いてみる。電車ががたんごとん、と高架の上を通って行った。その後ろに見える雲が白くくっきり青空に映えていて、夏のようだ、と思う。気温を思えば全く夏のようではないのだが。
 なんだか心が浮かない日だった。不安や焦りが頭の中を駆け抜けてゆく。仕方がないので、百均でクレヨンを買って、午前中は絵を描いて過ごした。ひたすらにクレヨンを紙に押し付けてこする。気づけば花ばかり描いていて、笑ってしまう。
 絵を描くのをやめると手が伸びるのはそこらに積んである本だ。気づけば十二国記ばかりまわりに散らばっていた。
 どうやら、今日は花と十二国記の気分らしい。 

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