見出し画像

徒然日記|憧れとの再会

 憧れと思わぬ形で再会することがある。
 とある人から、何かの折にもらったプレゼントにネイルオイルがあった。中にお花が入っていて、目にも心地よい実用性のあるプレゼントだ。
 それを見た瞬間、姉の部屋で「これなに?」と憧れの目で見つめていた記憶がよみがえった。姉のネイルオイルも確か中にお花が閉じ込められていて、なんだか大人の女性が持つ素敵なグッズに見えたものである。憧れてはいたものの、爪に意識を払うほど美意識が高くなかった私は、すっかりそのことを忘れていた。

 プレゼントとしていただいて、その記憶を思い出して、久しぶりにワクワクとした気持ちになった。同じデザインかは定かではないが、大人の女性にふさわしいデザインと香り、しかも爪のケアをするためのものというところ。どこをとっても、“憧れ”そのものであった。
 
 しかし、物があっても本人の意識が高くなければ意味がない。ネイルオイルを塗るなどという習慣がない私は、つい塗り忘れることもしばしばだった。
 子どもの頃憧れた“素敵で美しい女性”になるにはまだ遠そうである。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?