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私のドイツ人パートナーはポテチを箸で食べる

違う文化で育った人とお付き合いするという事は、それぞれの文化に少しづつ染まっていくという醍醐味がある。お互いがお互いの文化を好きならそれは尚更加速する。

私のパートナーは箸でポテチを食べるようになった。
もともと私が手が汚れるのが嫌でポテチを箸で食べていたら、パートナーが感激して真似するようになったのだ。箸なんて無い家庭で育ったのに、今ではポテチを食べる時は1人でも自分で箸を用意してパリパリ食べている成長っぷり。パートナーに言わせると、箸以外にポテチを食べる方法はないらしい。もともと綺麗好きな人だし、画期的なアイデアだと思って取り入れてくれているのは嬉しいが、何とも不思議な絵面だなぁと時々我にかえる。

何でも美味しいものはパンにつけて食べる。アジアの調味料も。
ドイツの人はパンが大好きで、実際に私もドイツの丸いパンに魅了された人の1人。でも、冷蔵庫にあったコチュジャンをそのままパンにつけて食べていたのには驚いた。ご飯につけて食べれるんだから、パンに合わないはずがない、らしい。確かに、、と納得してしまうが、私は試した事がない。でも、自分でコチュジャンをアジアンスーパーからわざわざ買ってきてパンにつけて食べているのを見ると、相当おいしいのだと思う。私もまだ知らない調味料の楽しみ方を開発しているのは嬉しいが、やはりパンにコチュジャンは合わないような気がして、美味しそうに頬張るパートナーを横目で見ている。

直接証明は明るすぎる。
私はといえば、パートナーに影響されて間接照明が好きになった。ドイツに行った時真っ暗なレストランを覗いてみたら、たくさんの人が中でディナーを楽しんでいたのを見た時は衝撃を受けた。そんなのじゃ見た目も味も分からないじゃないかと思っていたけど、今では私も勉強している時とご飯を食べる時以外は間接照明ばかり使って生活している。パートナーにとっては、天井についている電気は明るすぎるらしいし、あと、オレンジ色じゃない白い色の電気は受け付けない。

文化って言ったら茶道とか、和歌とか、アニメとか、音楽とか、伝統芸能とか、、そういうのがまず頭に浮かぶけど、それだけが文化じゃない。地球のおよそ反対側で育ってきたのだから、まぁ、お互いの国のことを知らない方が当たり前なんだろう。これからもびっくりさせられること、反対にびっくりさせる事がたくさんあるのだろうけど、そんな人生も悪くない。


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