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田園調布長田整形外科さんでSEEラーニングの本をご紹介いただいています。

以前勤務していた田園調布長田整形外科に行ってきました。とても有難いことに、先日発売したSEEラーニングの本を院内に置いてくださり、スタッフや患者さんへご紹介してくださっているので、ご挨拶とお礼にと思い、懐かしの東横線に揺られ、田園調布へ。

こちらへ伺うのは、2019年にフランスを出国する前だったので、実に3年ぶり。田園調布の改札を出た時点でもう既に胸がいっぱいでしたが、クリニックに到着し、ちょっとドキドキしながらエントランスに続く階段を降りていくと、受付には当時と変わらず優しい佇まいの受付の方のお顔が見えて、あぁ古巣に帰ってきた・・と安堵の思いでした。

子どもの妊娠を機に退職をしてから6年が経ちますが、ドアを開けた時の明るく風通しの良い雰囲気はそのまま(いや、当時よりさらにパワフルになっているかも?)。この日は、編集を担当してくださったkukuri booksの雪嶋さんも同席してくださって、診察を終えた長田先生と本についてお話をしました。

大好きだったクリニックの待合室の図書コーナーに、自分のイラストがのった本が並んでいて、素敵な編集者さんと長田先生とその本のお話をしている。目の前に広がる夢のような光景にまだ頭がついていかず、「他に何かある?」と長田先生に話を振られても「あ、あ、いや、胸がいっぱいです」という言葉にならない言葉を慌てて返すのでした。

その後は、長田先生がファシリテーションしてくださる「リセット®」というプログラムを体験させていただきました。

リセット®とは「自律運動による心と体の自己回帰法」。

リセット®は、呼吸と動きからなるシンプルな3つのステップで安全に優しく自律神経システムに働きかけ、病気や不調の元凶となるストレス・トラウマ反応を素早く解除。心と体を健やかにし、人間関係に調和をもたらしてQOL(人生の質)の向上を促します。

-リセット®のパンフレットから、CONCEPTより-

2011年の東日本大震災において、多くの方のストレス・トラウマケアの実践を通して生まれたものだそうです。

以前から気になっていたプログラムでしたが、さらに、SEEラーニングの本で一番初めに紹介されている「困った時のお助け術-Help now!strategies」というエクササイズととても親和性があると感じ、受ける日を楽しみにしていました。

「困った時のお助け術-Help now!strategies」もトラウマケアの観点から生まれたエクササイズです。気分がたかぶり過ぎること、落ち込み過ぎることは誰にでもあるものですが、そんな時すぐに、自分の真ん中・しなやかで回復力のある「レジリエント」な状態に戻れるようになることを意図し、多くの方に効果がある方法が9つ紹介されています。わたしは個人的に「心の避難訓練」と呼んでいます。

SEE ラーニングの本と、困った時の9つのお助け術。

リセット®では、シンプルな運動を通して、まず体が感じた「安心安全な状態」を〝頭に〟教えてあげました。そこで武装を解かれた頭は「自分の体ってこんなに緩むんだな」「緊張していないってこういう状態なんだな」「何ともないと思っていたけれど実は今疲れていたんだな」という今の状態をありのまま認識できるようになるようでした。

まずその状態に頭と体が整うというのが、自分のレジリエンスに気づく出発地点なんだなぁ・・と緩んだ頭がやっと今日の幸せな状態についてきた瞬間でした。

日々私たちは色んなストレスに触れ、その度に感情の波が揺らぎます。時に(しょっちゅう?)乗りこなせないような困った波に出会うこともあるけれど、だからこそ、その度に気づき、自分の真ん中に戻るという日々の練習が大切です。体の範疇を越えてどこかへぴょいと飛び出してしまった感情を「今ここ」へ戻すという日々の心がけを通して、だんだんと、少しずつ、自分の感情・心の手綱を取れるようになってゆくと信じ、わたしも日々実践中です。

* リセット®は田園調布長田整形外科にて、月に一回程度、土曜日に開催されているようです。体験したい方はぜひお問合せください。

* 公式Instagramでは、毎週水曜日に、長田先生がなんでも質問に答えてくれるという素敵なトークライブが配信されています。アカウントをお持ちの方はこちらもぜひ、チェックしてみてくださいませ!

SEEラーニングの本は、オンラインストアAmazonにてお求めいただける他、田園調布長田整形外科、代官山蔦屋書店にてお手にとってご覧になれます。

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