ホストファミリーに当たり外れはあるのか
私はアメリカの2年制大学に進学し、そこではまず寮に住みました。(留学にかかった費用を公開した記事では計算を簡略化するため、留学をし始めた当初からホームステイに住んでいた程で生活費の計算をしました)
私が実際にホストファミリーと住んでみてどうだったか、ホストファミリーに当たり外れがあるとよく言われていますがそれは本当なのかなどをここでは書きたいと思います。
ホームステイに移る前に
もともとホームステイも経験してみたかった
私は渡米直後は寮に住んでいましたが、ホームステイも経験してみたいなとぼんやり考えていました。そこで、実際にホームステイをしている日本人のお友達にいろいろ話を聞いて周ってみました。
ある人は大学からとても近い場所(徒歩5分)に住んでいて、ご飯もちゃんと美味しいものが出てお家の中も綺麗という場所に住んでいました。何か問題があるとしたら少し過保護なホストファミリーだったそうです。(監禁されるとかそういうわけではない)
別の人はホームステイ先が大学から遠い場所にあり、大学までバスで片道1時間だったそうです。ですがホストファミリーは本物の家族のように接してくれるいい人たちで何にも不満はなかったとのことです。
また別の人は、隣町にホームステイ先があり、ホストファミリーはとてもいいけれど、バスを乗り換えて1時間ほどかけて通学しなければならず、また門限が夜10時だったので色々と大変だったと言っていました。
寮、シェアハウス(アパート暮らし)、ホームステイの3つを経験してホームステイに落ち着き、一番いいのはホームステイだった、という人もいました。
そして、その人たち全員から聞いたのは、ホームステイに当たりハズレがあるのは事実。ということでした。
ホームステイへの引越しを決意した理由
自分で食材の買い出しに行き、自炊をしなければならないこと
寮の治安が悪化していたこと(夜になると不審者が寮に現れていたそうです)
があり、本格的にホームステイへの引越しを検討し始めました。
友達が住んでいたホームステイ先に引っ越すことが決定
短期留学として来ていたお友達が帰国するということで、その人が住んでいたホームステイ先に私が住むことになりました。
そのお友達が帰国する前にホームステイ先のことを色々聞いてみましたが、特に不満や悪い点はない、あるとしたら大学まで歩いて20分ほどかかることぐらいと言っていました。
ホームステイに引っ越ししたけど…
結論から言うと、このホストファミリーと私は合わず、1学期(約3ヶ月)で退去しました。
ホームステイ先のホストマザーは働いており、夜7時くらいに帰宅するので夕ご飯はホストマザーが事前に作り置きしたものを各々が冷蔵庫から取り出して食べる、というスタイルでした。
またおうちのルールとして、
洗濯は週に1回
シャワーは1日1回
ホストマザーが10時には寝るので、それ以降は静かにする
という決まりがありました。
ですがここから退去するのを決めたのはこれらが原因ではありません。
契約にないお金を請求される
ある日ホストマザーから「あなたたち(私と同じ大学に通うもう1人の留学生)はトイレットペーパーを使いすぎだからそれぞれ追加で10ドル払いなさい。そのお金でコストコであなたたち用のトイレットペーパーを買ってくるから」と言われました。
ですが、もともとトイレットペーパーはホームステイ代に含まれており、よほどの理由がない限り、ホストファミリーは留学生に追加でお金を請求することはできません。(結局、私はこのお金を言われるがままに払ってしまいました。大学の担当の人に相談しておけばよかったなと後悔しています)
また、毎月1日がホームステイ代の支払期限なのですが、ホームステイに引っ越して最初のホームステイ代の支払いの日の前日にホストマザーから
「明日がホームステイ代の支払日です。もし支払うのが遅れたら、遅れた日数×$20を追加で払ってもらいます」
という内容のショートメッセージが届きました。私は遅れてホームステイ代の支払いをすることはなかったので追加でお金を払うことはありませんでした。ですが、後に大学に確認したところ、このようなお金はホストファミリー側は請求することはできないとのことでした。
ホストマザーが責め立ててくる
私が夜8時ごろに洗濯をしようとして、キッチンで洗い物をしているホストマザーに「洗濯機って今空いてる?」と訊きました。するとホストマザーは「なんで今洗濯しようとするの?昼にやればいいじゃない」と言ってきました。私は、ホストマザーは私が夜に洗濯をすることで静かにしなければならない夜になっても洗濯機の音が聞こえることを危惧しているのかもしれないと思いました。なので「夜10時までには終わらせると約束するから」と私は言いましたがホストマザーは「理解できない。なんで今洗濯しようとするの?」と返してきました。
この日、私はホストマザーの機嫌を損ねないためにも夜に洗濯することを諦め、次の日の昼に洗濯をしました。
いざ引越し
新しいホームステイ先は、これまたホームステイをしている短期留学で来ていた人が帰国するのでその人と入れ替わる形で引っ越すという形になりました。
その短期留学生がその人のホストファミリーに、新しいホストファミリーを探している私たちの存在を伝えてくれたこと、実際に友達とハウスメイトとそのお家を訪問して、私たちが新しいホームステイ先を探していることを伝えました。
結果、本来はホームステイ先は指定できないのですが短期留学生が住んでいたお家に私とハウスメイトが一緒に引っ越すことが決定しました。
新しいホストファミリー
新しいホストファミリーは前のホストファミリーのように契約にない金銭を要求してきたり、理不尽に責め立てられることもなくとても居心地が良かったです。
また、ホストファミリーが牧師さんとして働いている教会ではよくイベントが開かれており、そのイベントにホストファミリーがよく連れて行ってくれたのがとても嬉しかったですし、楽しかったです。
イベントは例えば、隔週日曜日の夜に行なっている、各々がご飯を持ち寄って晩御飯を食べながら聖書に関して議論するイベント(私は議論には参加せず晩御飯だけ食べていました)、夏に小学生向けに行われているイベント(お手伝いとして参加していました)、ハロウィンのジャックオランタンを作るイベント、クリスマスパーティーなどがありました。
大学を卒業して日本に帰国する際も、帰りたくなかったほどでした。
ビジネスでホストファミリーをしているのは悪いこと?
前のホストファミリーも新しいホストファミリーも、どちらもビジネス目的でホストファミリーをしていました。
ですが、新しいホストファミリーは私を家族同然のように受け入れてくれ、出かけた帰り道にマクドナルドに寄ってひとり1つ好きなものを頼んでいいよ、と言ってくれてみんなで甘いものを食べて一息ついたり、私の誕生日にはホストファミリーが私の誕生日パーティーを開いてくれて、私の好きな料理をたくさん作ってくれたり、私の誕生日やサンクスギビング(感謝祭)の日や教会のイベントに「友達を何人か呼んでいいよ」とホストファミリーが言ってくれたり、言葉では表しきれないほどとてもよくしてくれました。
余談ですが、新しいホストファミリーよりも前のホストファミリーの方が裕福でした。ホストファミリーの当たり外れは、ビジネス目的でホストファミリーをやっているかどうか、そのお家が裕福かどうかは関係ないのだと私は思います。
また、ホームステイをしたいけどハズレのホストファミリーに当たりたくないから住居の選択肢からホームステイを除外してしまう、もしくはホームステイのみを住まいとして提供している学校を選択肢から除外するのは勿体無いと思います。大事なのは、もし仮にホームステイして酷いホストファミリーにあたっても、ホームステイ先を変えられる学校を選ぶことではないでしょうか。
こんなに長い記事を最後まで読んでくださってありがとうございました。もしいいね、フォローなどをしてくださると私のモチベーションにつながります。
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