（この記事はご本人のウェブ掲載了承のもと公開しております）

身の回りのハンサムな女性にスポットライトを当てる連続コラム。

今日は86歳の昭恵さんのことをご紹介しましょう。

この連載を書き始めてまもなく

私の鑑定所に女性からの予約電話があった。

「わたしは86歳なんです。通っている整骨院の方から

先生のことを知りまして見てほしくてお電話しました」

ご高齢の方がいらっしゃることは珍しくないが

鑑定所は急な階段を登った３階フロアにあるため心配しながら当日を迎えた。

予定時間よりはやめにチャイムが鳴り

昭恵（あきえ）さんは入ってきた。

「先生、きょうはよろしくお願いいたします」

深々と頭を下げられ、恐縮しながら席を促すと

ちょこんと椅子に座った。

昭恵さんの佇まいはやさしい清潔感とおだやかな長年の規律を感じた。

鑑定を初めてすぐに昭恵さんは嬉しそうに話し始める

「先生、わたしは現役で仕事をしているんです、

どこで働いていると思います？うふふ」

「うーん」

いたずらっ子のような仕草で昭恵さんは続けた

「実はね、マックでアルバイトしているんです」

チャーミングな笑顔が口元を抑える手から溢れた。

お恥ずかしい。といいながらとっても誇らしい顔をしている。

驚いた。

ファストフード店でシニア雇用の従業員を見かけたことはあったが

86歳で現役はおそらく私がお会いする中で初めてだ。

聞くと

子育て中、専業主婦から一転家庭の事情で40代で初めて職につき、

その後は昼夜問わず一生懸命働き、立派にお子さんを育て上げ、

現在はかわいい孫にも恵まれているという。

そんな中、73歳の時友人の誘いがきっかけで二人で受けたマクドナルドの面接に昭恵さんのみ合格。

その後マクドナルドクルーの仕事は彼女の生きがいとなっていった。

現在土日祝の勤務でドライブスルーのキャッシャー、

店内ではドリンクを担当しているのだという。

「毎日喫茶店にいくの。そのお小遣いくらいは自分でと思いましてね」

そしていろいろな昭恵さんのこれまでの人生を楽しくお話くださり、私は今回昭恵さんの抱く思いについて占わせていただいた。

なんと私はとても運がいいみたいだ。

ハンサムガール探しをはじめたとたん

すぐに目の前に現れたのだから。

86歳の現役マクドナルドの看板娘

ときに店内で呼び止められ

お客さんに写真を撮られてTwitterに載ったり

マクドナルドには昭恵さんの働きぶりに元気をもらいましたという内容の

賞賛と感謝のメールが届くことも少なくないという。

昭恵さん曰く

お金は返せばいいけれど、頭と健康は人に貸せないもの。だから賢く健康な人が好き。頭がいいと言ってもお勉強ができるだけじゃダメ。世渡り上手であること。

人から聞いたことは即実践しています。お風呂で足首を30回まわすとか、毎日習慣にしていることがたくさんあります。

肌着は必ずシルクと決めています。

勉強したいんです。何か今から新しいことをやってみたいんです。

私のもとには

わたしはどう生きたら良いでしょうか？

わたしはこの先何をしたらいいでしょうか？

彼を好きでいていいでしょうか？

そんな質問が毎日のようにやってくる。

お客様の主な年齢は20代から30代。

人は迷いながら生きていく。

自分がなにをしたいのか

どうすれば良いのか

しかしそれは本来占い師の占えることではない。

答えは少なからず用意はできるかもしれないが

それぞれが人生をかけて見つけていくものだ。

今目の前にやりたいことが見つからなくてもいいし、

学ぶ、動く、遊ぶ、何でもすればいいのだ。

何者かになるように迫られて育つ今だから

若者はやりたいことを見つけるのが苦しい。

そんな毎日の鑑定の中で出会ったのが昭恵さんだった。

目の前のことを楽しむことが、大切なのだと

昭恵さんは知っているのだ。

「昭恵さんの生きていく上で大切にしていることはなんですか？」

と聞いてみた。

「私は、いつでも美しい自分でいたいと思っています。」

ハンサムガールは生き方のモットーも格好よかった。

昭恵さんは広島県福山市内にあるマクドナルドの現役クルー。

愛車はパジェロミニ。

来店時はマナーに十分配慮してあげてください。

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