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現代の"キャリア"の定義とは。〜 キャリアについての理解を深める 〜

皆さんは、「キャリア」という言葉を聞いてどのような意味を思い浮かべますか?
ほとんどの人が、仕事に関することを考えるのではないでしょうか。

しかし、現在におけるキャリアの定義は多様化しており、必ずしも仕事の経歴だけを指すのがキャリアではありません。

今回は「キャリアの定義」を厚生労働省や文部科学省の資料をもとに、改めて考えていきたいと思います。

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⚫︎キャリアとは

キャリア」とは、様々な意味を持つ包括的な言葉であり、一つの定義では収まりきれない意味の広がりがあります。

ちなみに、厚生労働省と文部科学省では、キャリアの定義が若干異なります。

一般に「経歴」、「経験」、「発展」、さらには「関連した職務の連鎖」等と表現され、時間的持続性ないし継続性を持った概念

出典:厚生労働省

人が生涯の中で様々な役割を果たす過程で、自らの役割の価値や自分との関係を見いだしていく連なりや積み重ねのこと

出典:文部科学省

つまり、上記のキャリアの定義を簡単にまとめると、厚生労働省は「職業経歴」を表し、文部科学省は「自己理解と成長の過程」を表していると言えるでしょう。

このように「キャリア」という言葉は、抽象的で、広い意味を含んでいるというのがご理解いただけると思います。

⚫︎一般的なキャリアの定義

厚生労働省によると、「キャリア」の定義は、一般的に狭義的意味と広義的意味の2つがあります。

狭義的:ワーク・キャリア(職業・職務の経歴)
広義的:ライフ・キャリア(生き方 / 人生)

参考:厚生労働省

つまり、狭義的意味では、過去に経験した仕事の経歴のみを表しますが、広義的意味では、仕事の経歴だけでなく、結婚・妊娠・子育て・親の介護といった人生のライフイベントも含んでいると言えます。

また、自分の考える生き方を実現するには、職業選択が重要ですし、職業選択する際には、人生のライフイベント(結婚等)も考慮しないといけないので、狭義的意味と広義的意味は互いに影響し合っている関係と言えるでしょう。

このように「キャリア」という言葉の意味は、一つの定義で表現することは難しく、正解があるわけではありません。
また、人によって、「キャリア」の定義が異なるのはもちろんのこと、この言葉を使う場面や年齢によっても意味が変わってくるでしょう。

⚫︎私が考えるキャリアの定義

もし、私がキャリアを定義するなら、下記のように定義をします。

個人の自己実現に向けて、これまで積み重ねてきた経歴

少し解説すると、"自分の才能・興味・価値観を把握することで人生の目的(進むべき方向)がわかり、その目的の実現に向けて、どのような仕事を選択し、継続的に経験かつ努力をしてきたのか"という過程のことだと考えています。

つまり、その人の職業経歴を見れば、ある程度その人にとっての自己実現(人生の目的)がわかる状態が理想と言えるでしょう。

⚫︎まとめ

今回は「キャリアの定義」について解説しました。

今回の記事をきっかけに、皆さんも自分の言葉で、キャリアの定義を考えていただけますと幸いです。

最後までご覧いただきありがとうございました。

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