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「詐欺グラフ」と福島テレビの対応!

9月17日、福島県白河市が「新型コロナウイルス」感染者に対する「不当な差別や誹謗中傷の解消」を目的とする「白河市思いやり条例」を9月市議会定例会に追加議案として提出した。

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この議案を報じた「福島テレビ」の番組「テレポートプラス」は、日本では「新型コロナに感染した人がいたら本人のせいだと思う」人が「欧米の3~4倍」いることを、次のグラフによって示した。

さて、このグラフのどこがヘンなのか、読者はおわかりになるだろうか?

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このグラフでは、おそらく「思いやり条例」を正当化したいという制作方針に拠るものだろうが、「感染したのは本人のせいだ」とみなす日本人が多い印象を与えるために、80%未満の棒グラフ部分を省略している。この種の印象操作を目的とするグラフは「詐欺グラフ」と呼ばれる。

この番組に「グラフの示し方が適切でない」とTwitterで抗議したのが、そもそもこの調査を実施して論文にまとめた大阪大学大学院人間科学研究科の三浦麻子教授だった。それを受けて「テレポートプラス」は、9月21日に改めて正確なグラフを放送した。

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さらに「福島テレビ」は、次のような「ご報告とお詫び」を公表した。

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近年、マスメディアから政治家に至るまで、ミスを指摘されても言い訳に終始したり、無視して逃避するような傾向が強い中で、福島テレビの謝罪と訂正は、当然のこととはいえ、評価すべきかもしれない。

しかし、それ以前の段階で、ここまでの初歩的ミスを放送前にチェックする機能はなかったのだろうか? あるいは、やはり意図的だったのだろうか?

ところで、「詐欺グラフが何よりの大好物」だというWEB業界のプロデューサー・ディレクターけんけん氏の記事がすばらしいので、紹介しよう!

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