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【中学受験歴史 お役立ちプリント②】よく出る!重要年号チェック

こんにちは、ロンです。
中学受験歴史、お役立ちプリントの無料公開、第二弾です。
今回は「年号チェック」です。中学入試で出題される年号を一覧にしてまとめました。

歴史を学習するうえで、節目となる年号を覚えることは避けては通れませんし、年号を覚えているとそれだけで解ける問題も多くなります。


ポイント

ポイントは以下2点です。
1. 穴埋めテスト形式。問題用紙と解答のセットです。
2. 学習レベルに応じて難易度は3段階:基礎固め編(90問)と応用編(105問)、鉄壁編(150問)で構成されています。
なお、初学者(主に5年生)は基礎固め編だけで十分です。これを完璧にしてから応用編、鉄壁編に取り組んでください。

年号暗記の効用と弊害について

効用

年号の暗記は、特に並び替え問題を解く際に有用です。長いスパンを問う並び替え問題には、年号暗記を必要としないケースも多いです。例えば、以下の問題はどうでしょう。

[例題]
ア 島原の乱が起こる
イ 大塩の乱が起こる
ウ 生類憐れみの令が出される
エ 享保の改革が行われる

この場合、アは3代家光、イは天保の改革直前、ウは5代綱吉、エは8代吉宗だということは基礎知識なので、年号を知らなくてもア→ウ→エ→イとわかります。

一方で、比較的短いスパンを問う並び替えはどうしても年号が必要な場合があります。以下の問題はどうでしょう。

[例題]
ア 日本が国際連盟を脱退する
イ 盧溝橋事件が起こる
ウ 柳条湖事件が起こる
エ 二・二六事件が起こる
オ 五・一五事件が起こる

流れをしっかり理解できていれば、ざっくりと「ウ→ア→イ」「オ→エ」というのは年号を知らなくても分かるはずです。ですが、この二つのカタマリをどう組み合わせるかとなると、これは一連の流れで覚えられるものではないので、どうしても年号を知っていないと解けません(答えはウ→オ→ア→エ→イ)。年号が必要な場合があるというのはこういうことです。
なお、この選択肢ア〜オは重要年号です(ア: 1933、イ: 1937、ウ: 1931、エ: 1936、オ: 1932)。すらすらと出てくれば、これはもう流れをわざわざ思い出す作業をせずとも瞬殺できる問題でもあるわけですね。

弊害

年号暗記の効用を説明してきましたが、やみくもに暗記すればいいかと言われると、必ずしもそうではありません。
ぶっちゃけた話をすると、大抵の受験生に「鉄壁編」は不要で「基礎固め編」の90問を覚えていれば大抵の問題は解くことができます逆に、この90問は覚えていないと戦えませんので、ここは頑張ってください)。それでも不安というのであれば、社会科が苦手な生徒はせいぜい応用編までやれば受験には十分対応できます。社会科の年号にまつわる1問を拾うよりも、算数を1問解けた方が合格可能性は高まるわけですから、そこはご自身の学力や残された時間とよく相談してみてください。

ではなぜ「鉄壁編」を作成したかというと、SAPIXでは6年生の上位コースは150問覚えさせられるからです(※私の判断で、SAPIXで配布される年号プリントとは多少問題が異なるものを作成しています)。頭が柔らかい小学生ならそれくらいは覚えられるだろうという期待や、現状の中学受験業界の最大手が提供しているレベルのものを無料で提供するのは価値があるだろうという思いから、「鉄壁編」を作成しました。ただしこの「鉄壁編」に出てくる年号の多くは、重箱の隅を突くような問題に対応するためのものであり、ここに掲載されている年号を無理して覚えなくとも、流れを把握していれば解ける問題が多いことは付記しておきます。SAPIXでは、いわば「先生の保身」のためにここまで詰め込んでいる側面があるわけですね。

もう少しSAPIXを引き合いに出してお話しすると、教えていたときに感じていたのは、150問のなかで重要度が分けられておらず、ほとんど覚えなくてもいいような年号を知っているのに重要年号を知らない、といった生徒が少なからずいました。それだとあまり意味がありません。ですので、プリント自体をしっかり3段階にレベル分けしたというわけです。

また、難しい年号を記憶している生徒ほど歴史の流れ、ダイナミズムについて案外理解できていないこともあります。ですので、やはり年号丸暗記ではなく、通史を流れで把握したうえで必要な年号を順に把握していく、という形をとった方が、中学以降の勉強を考えたときにも重要です。

あくまで、歴史を一通り学習したうえでプラスアルファで150問の年号を覚えたら、自動的に解ける問題が結果として増えてラッキー!くらいのつもりで取り組んでみるといいでしょう。

プリントのダウンロード

前置きが長くなりました。プリントは無料公開です。ダウンロードは以下のボタンから⬇️

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