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本当はそうじゃない

大学生になった娘と電話で話していて、『え?』っと思ったことがあった。

「うちの家族はみんな自分のスケジールでそれぞれ行動するから。
例えば、お父さんは朝早起きだから夜早く寝る。」

いつの間にか娘はそう思うことで、
あの時のことを自分の中で納得させようとしているんだなと思った。
うちはそういう家庭だったから。。。と思うことで。

家庭環境と言うのは怖いなぁと思った。
そう言う家庭環境で育つとそれが普通だと思ってしまう。

ごめんね。

本当はそうじゃないよ。

それが当たり前に育ってきちゃったんだね。。。

本当はちゃんと子供のことを見て、
お父さん、そろそろ寝るね。
〇〇ちゃんも早く寝るんだよ、お休み。

そう言って、寝るのが普通の家なんだよ。

あれは普通じゃないよ。
だから、お母さんはおかしくなった。
だから、あなたは鬱になった。

寂しかったのはお母さんだけじゃなかったんだね。
あなたも寂しかったんだね。
それに気づいてあげられなくて本当にごめんね。

子供を鬱にするって、それは普通の家族じゃないってこと。

妻がおかしくなった時、
たとえそれに気づかなかない夫でも
父親である『親』と言う存在が機能していれば、
あなたはうつになっていなかったと思う。

今から思えば、カサンドラになっていた私は母親として機能していなかった。
そして同じ様にASDである夫は父親として機能していなかった。

自分ばかりが辛く寂しいと思っていた。
娘がこんなに寂しい思いをしていたことになぜ気づいてあげられなかったんだろう。

ごめんね、淋しい思いさせて。

お母さんも淋しくて、苦しかったんだ。

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