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【随想】小説『1984年』ジョージ・オーウェル

「1984年」を読んでいる。
ジョージ・オーウェルだ。
図書館で借りて読まずに返してから
10年以上の月日が過ぎた。
なぜ今になってまた読もうと思ったのか。
それはAppleのCMを見たからだ。
「1984」というAppleの伝説的なCMがある(これもまた古い)。
きっと何度も見ているのだろうが、あまり記憶にない。
それもそのはず。
「1984」の元ネタを知らないからだ(つまり記憶に残りにくい)。
最近ではエピック社がそのAppleの「1984」のパロディCMを作って話題にもなっていた。
しかし、それも記憶には残らなかった。
なんせ元元ネタを知らない。
10年以上前に「1984年」を図書館で借りたのは、
不朽の名作、歴史的名著という理由もあったが
村上春樹が「1Q84」を出したからというのもある。
元ネタを知らなければ楽しめないと思ったのだ。
結局、「1Q84」も冒頭の青豆が高速道路から降りるところで読むのをやめてしまった。
10年越しに今度は購入してリベンジしているわけだが
やはりなかなかページをめくる手が進まない。
ハラハラドキドキしないのだ。(冒頭50ページくらいは最高に面白かったのだが…)
すでに350ページ近く読んでいるが、物語が一向に前進する気配がない。
確かに少しずつ何かしらは起きているのだが
情報量が多い割に主人公自体に変化が訪れないのだ。
ずっと同じ場所にいて同じことを違った視点で考え続けている。
ジュリアと知り合い、オブライエンとも知り合ったのだが、主人公の内面に変化がない。
だから、読み進める手が進まない。
今はゴールドスタインの著書を読んでいるが、これも新書を読んでいる感じに近い。
物語ではなく、情報なのだ。
ここから面白くなるかもしれないが
とりあえずここまで読んだ感想として記録しておく。

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