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Lookbookのドッカン文 001

こんにちは(^^)/
Lookbookのシラカワです☆
最近読んだ本を紹介しますねー!

≪佐藤可士和の超整理術≫

①どんな本?
「超整理術」という方法論のことを書いた本です。

まえがきで、佐藤さんは、
皆さんは、仕事とプライベートを、どんな気持ちで取り組んでいますか?
仕事は仕事、プライベートはプライベートと分けている人が多いのではないでしょうか?との趣旨の問いかけをします。

その上で、仕事もプライベートも、どちらも心からエンジョイするために、「超整理術」という方法論を実践することを提案しています。


②超整理術って、なに?
仕事や人間関係における本質的な問題解決のための方法論です。
片付けなどの「生活の知恵」ではありません。


③佐藤可士和って、どんな人?
アートディレクターです。
佐藤さんは、一般的なアートディレクターを「広告などにおいてグラフィックを企画立案し、かたちにしていく総合的な監督」と定義しています。

その上で、佐藤さんの仕事は、「コミュニケーション戦略を総合的に立案し、デザインの力で目に見えるかたちにしていく仕事」と定義しています。

手がけた仕事は、たくさんありますが、この本の中では、
・ホンダ ステップワゴン
・キリン極生
・NTTドコモ
・国立新美術館
・ユニクロ
・SMAP CDキャンペーン
・明治学院大学
・今治タオル
・千里リハビリテーション病院
などが紹介されています。

④アートディレクターが、なぜ整理術を?
アートディレクターという仕事が、アーティストよりドクターに近い立ち位置にあり、ものごとの本質を捉えて、明確に伝える必要があったためです。

佐藤さんが整理術を身につけた経緯を、広告会社に勤めてい時の経験を通して、このように書いています。

「最初はやはり、アートディレクターというのはアーティストに近いポジションだと思っていました。どちらも自分の"作品"を作り上げる仕事だ、と。」

「そうではないと気づいたのは、大学を卒業して広告会社に入社した後。日々、制作の現場に携わりながら、広告が思いのほか注目されないものだということを痛感しました。」

「どんなにカッコイイ"作品"を作っても、本当の意味で人の関心を引かなければ意味がない。単に奇抜なだけの表現は、瞬間的に注目されるだけで、すぐに記憶から消えてしまいます。」

「商品の本質をきっちり捉えて効果的に表現してこそ、心に残るものを作ることができる。」

「大切なのは自己表現じゃなく、どう人々に伝えるか。」

「つまり、デザインやビジュアルの力を使って、本当に伝えたいことを相手に届けることではじめて、広告は機能するのだと自覚したのです。」

「メッセージを相手に伝えるというのは、本当に難しいことです。伝わっているはず、と自分では思っていても、実際には伝わっていないことのほうがはるかに多いもの。」

「これはやはり、伝えたいことを整理するのが大変だからだと思うのです。」

「昔は、格好いいとか面白いとか思って作ったデザインを見せても、相手にピンときてもらえないことがしばしばありました。」

「いま思えば、自分のなかで表現したいことが整理しきれていなかったのでしょう。」

「なぜこのデザインにしたのかという過程を相手に理路整然と語れるように、自分の思考回路の整理をきっちり行うようにしたら、作品からあいまいな部分がどんどん消えて、目的がフォーカスされ、理論の道筋が通ったのです。」

「すると、相手が疑問を挟む余地のないほど、自分の作品を完璧に説明できるようになった。」

「そして、世の中に出たときも、強烈なインパクトをもって明快に伝わるようになったのです。」

と、言われています。
どんなに凄い人でも失敗や苦い思い出があるんですね。当たり前かもしれませんが。


⑤整理術の利点は?
・仕事の速度が上がる
・仕事量が増える
・アイデアが尽きない
・単純に気持ちいい

等々、佐藤さんは、整理術は「価値観を変えてしまうほどのすごい力を秘めている。」
「整理術を身につけることが、僕の仕事にもたらした効果は計り知れません。」
と言われています。

⑥整理術って、どんな方法?
基本プロセスは
1.状況把握
2.視点導入
3.課題設定
の、3ステップです。

これらのステップを、一つ一つ丁寧にやることで、問題の本質に迫ることができると言われています。


【1.状況把握】
佐藤さんは、状況把握のプロセスを医者の"問診"に例えています。
「問診とは、現在置かれている状況をきっちり把握し、問題点や重要な点を浮かび上がらせるためのもの」
と書いています。

「問診によって、微妙なニュアンスに至るまで把握していく。人間の感覚を駆使するこの最初の作業は、欠かすことのできない大切なプロセスです。」


【2.視点導入】
次は、問題の本質を突き止めるために、自分なりの視点を導入して、情報の因果関係をはっきりさせていきます。

問診によって把握したバラバラな情報を、並び替えたり、プライオリティをつけていらないものを捨てたりして、あいまいな部分をなくします。

その過程で、個々の関係性を見出し、整合性が取れるように整理していきます。

この"視点導入"が、整理のプロセスの一番の難関と言えます。


【3.課題設定】
1・2のステップを行う過程で、問題の本質が表面化してくると、自ずとクリアすべき課題が見えてくるものです。

問題の本質には二通りあります。
(1)取り除くべきネガティブな面がある場合。
→この場合は、課題をクリアすることで問題解決されます。

(2)誇るべき点があるのに埋もれてしまっている場合。
→この場合は、掘り起こした誇るべき点を磨いてアピールすることが課題となります。

いずれにせよ、問題の本質を突き止めることは、"何がいちばん大切なのか"を見つけること。つまり、プライオリティをつけることなのです。

⑦具体的に何が整理できるの?
1.「空間」の整理術
2.「情報」の整理術
3.「思考」の整理術
上記の3つを難易度の低い順で紹介されています。


【1.「空間」の整理術】
空間整理の目的は、快適な仕事環境を作ること。
整理を徹底していれば、結局それが仕事のうえでの、あらゆるリスク回避につながるから。これが重要なのです。

整理がきちんとできれば、自分が把握していないものが一切ない、クリアな状態になる。そうすれば仕事の効率も上がるし、リスク回避にもなるのです。

佐藤さんは、身近なものから整理を始めることを勧めています。
この本の中では、
・カバンの中身
・机の周り
・PCのファイル
などです。


【2.「情報」の整理術】
情報の整理とは、視点を導入して問題の本質に迫ることで、真の問題解決を行うためのものなのです。
そして、視点導入の最終目標はビジョンを導き出すこと。

佐藤さんは、視点導入のポイントを以下のように言っています。
・客観的に引いて見つめること
・思い込みを捨てること
・視点を転換すること
・具体的なシーンを思い浮かべてみること

そして、情報という実体のないものを整理するために、「多面的な視点で物事を見る」という柔軟なアプローチが不可欠と言われています。
また、常にビジョン(あるべき姿)を目指して整理する、というポジティブな姿勢が大切とまとめています。


【3.「思考」の整理術】
佐藤さんは、思考の整理のポイントを「思考を情報化すること」と言っています。
自分や相手の、抽象的だった思考が情報化することにより、目に見える情報としてやり取りされることになる。

そのことで、コミニケーションの精度も格段にアップし、整理しやすくなると言われています。

また、思考を情報化するテクニックとして
・仮説をぶつけてみること
・リアリティーを生むために他人事を自分事にすること
をあげています。

また、「情報の整理」同様に、常にビジョン(あるべき姿)を目指して整理する、というポジティブな姿勢が大切とまとめています。


⑧まとめ
佐藤さんは、
「整理術の最大のポイント」を以下の
・視点を見つけること
・「何のために」という目的をもつこと
と言っています。

そして、
"整理すること"と"問題解決"は、別物ではなく、同じベクトルでつながっていると強調しています。

「整理は、新しいアイデアを開く扉です。」
「決して義務にかられて行う事務的なものではありません。それどころか、答えを導き出すための非常にクリエイティブな作業なのです。」
「問題解決のための手がかりは必ず、対象のなかにあります。優れた視点で対象を整理すれば、解決に向けての方向が明確になる。答えは、目の前にあるのです。」
と、まとめています。

どうでしたか?
気になった方は、ぜひ購入して読んでみてくださいね!
ではではー!


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