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これでいいのか中小企業の採用

最近、中小企業との取引が増えてきました。規模は小さくてもしっかりと利益を上げていたり、独自のサービスで固定客を持っていたり、素晴らしい実績を上げているところが多く、大手に負けない人材を紹介しようと大変やりがいを感じております。

一方で、今までどういう採用をしてきたのか、それなりに応募があるからなのか、中途採用などやったことがなかったのか、9割以上の中小企業について、候補者に対する対応が、大手企業や上場企業と比較しても大きく劣ってしまっているのが事実です。

例えば、面接日時の調整をしていても、ピンポイントで日時指定をしてきて、「それが無理ならお見送り」と一方的な話をしてきたり、情報システムや経理など採用が比較的難しいポジションでも1週間も2週間も選考結果の連絡が来なかったり、年収などが相場より大きく低いのに、相場以上の人材を求めたり、面接を「企業側が」何度もリスケをしてきたり・・・

一方で大手企業や上場企業など、私のような氷河期世代の就活時には考えられないほど、低姿勢であり、「オンライン対面どちらでも可能」にしたり、本当に欲しい人材なら日程調整も営業時間外でも土日でも対応していただく場合があります。年収だって求人票に500−700万と書いていても、800万提示することもありました。転職回数や年齢すら、昔ほどは言わなくなりました。
それだけ採用が厳しいということを身をもって理解されているからだと思います。

それに比べて知名度、会社規模、安定性、年収、離職率などで完全に劣っている中小零細の意識が20年前からアップデートされていないのが現実です。

もちろん応募はあるかもしれません。
でも、本当に御社に貢献できるような人材は、1年に何人お会いできますか?おそらく片手はいないはずです。

それなのに、「相手は入りたければウチのやり方に従うはずだ」「人材ならナンボでもいる」という意識で採用を行なって大丈夫なのでしょうか。

一応は私も都度指導いたしますけど、理解して実行していただける企業は本当に少ないのが現状です。

労働人口が減り続けることが確定している本邦。「良い人材」は「大手・中小でも上場企業」に流れてしまう。果たして中小は生き残っていけるのだろうか。と本気で心配しています。

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