稲毛神社の『正岡子規没後百年記念句碑』について


正岡子規没後百年記念句碑

今回は川崎で見た句碑についてである。

この碑は土台と板からなっている。両者が対照的な色づかいになっている。たとえば、土台はどちらかといえば白が濃い。それに対し、板は黒が濃いのだ。

次に、子規の句を引用しよう(くずし字が読めないため、となりにある『正岡子規没後百年記念句碑建立誌』を参照した)。

六郷の 橋まで来たり 春の風

正岡子規没後百年記念句碑

筆者が目をつけたのは、五・七・五の七において、唯一動詞と助動詞のセットが使われているところである。筆者はここに叙情味を覚える。

これは印象的な句碑である。筆者の感じた印象は、石の力や子規の文学の力によってもたらされている。

今後も旅行先で石碑を見かけたら、じっくり見てみたい。

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