99%はバイアス
「こんな方にオススメ」
・自分の思考や行動を客観的に分析したい人
・人間心理に興味がある人
・より良い人生を送りたい人
①「謙虚」のすすめ
あなた自身も「裸の王様」になる可能性はある。
たとえば、能力以上の給料をもらっているときや、実力以上に評価を得られているときなどだ。
それは、あなた自身がハダカになっているときだと気づかかないといけない。
人は自己評価が高くなりがちだ。
「あの人は、なぜうまくいくんだろう?」
そこでどんな反応をするかが重要だ。
「すごい」と素直に思うのか。
それとも、「どうせ、まぐれだな」と斜に構えるのか。
人間の脳には、バイアスが生じる。
自分の成功は「実力」だと思うが、他人の成功は「運」だと感じてしまう傾向がある。
他人の成功を素直に認められる人は、その相手に近づくことができる。
凡人の多くは「自分にはセンスがある」と思い込んでいる。
できない人はプライドを捨てて、できる人にコツを聞く。
これしか追いつく方法はない。
まわりで上手くいっている人にコツを聞いてみる。
そのためには、「謙虚」な姿勢でいることが大事である。
②「嫌なこと」は、嫌だった「事実」だけ
たとえば、人とぶつかって痛かったら、「痛みが生じたこと」が事実だ。
お店から出てきた料理が美味しくなかったときは、「800円損した」が事実だ。
しかし、この事実にバイアスがかかるのだ。
ぶつかった相手の場合、「謝ってこないのが気に入らない」「自分の苦手な顔をしていた」・・・
料理の例も、「お腹を空かせて歩いていったのに」「お店の雰囲気が良くなかった」・・・
というようなことが頭にどんどん湧き出てくる。
そうやって、「事実」は「自分のせい」によって、どんどん大きなものになる。
そして、最後は怒りや悲しみで何も手につかなくなってしまう。
③ミスの後の反応
誰でもミスをすることはある。
ただ、その後の反応は人それぞれだ。
残念な人は、1秒で「人のせいにする」「言い訳を用意する」・・・
一方で優秀な人は、1秒でミスを認める。
たとえ、納得いかなくても、自分の中の原因を考える。
そして、「同じミスを繰り返さない」ために、仕組みなどを変える。
④「裸の王様」にビビる
僕が若い頃、有名人と会う前は、「たぶん緊張するんだろな」と思っていた。
しかし、そんなことはなかった。
周りの取り巻きや事前の情報によって、その人が「特別な人」に見えていいただけで、目の前にいる人は、普通のおじさんやおばさんだった。
どんなすごい人も、家族と買い物したり、家で子供と遊んだりしている。
直接会って会話をしてみると、そのことに気づく。
ビビっているものは、自分や第三者が作り出した「虚像」だ。
総理大臣も、社長も、小学生も、人間としては同じだ。
偉い人を取り巻いているオーラは、「裸の王様」の透明の服である。
『まとめ』
人間の脳を持つ限り、人はバイアスから逃れれない。
この事実を知ることで、有利に生きられる。
たとえば、人のマイナス感情にはバイアスが強く影響していることを理解していれば、自分の感情を俯瞰的に見ることによって感情ではなく、建設的に物事を判断することができ、合理的な行動を取ることができる。
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