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僕の青春③【卒業研究編】

こんにちは!Recept代表の中瀬です。

私が大学時代に研究していたことについて振り返ります。


社会的に意味ありそうな研究がしたい

私は海洋・宇宙系の学科なので、船舶や航空、衛星などの研究室がありました。

私が所属していたのは船舶系の流体力学系の研究室でした。

研究内容は南海トラフ地震時の大阪湾の津波シミュレーションでした。

私は大学で授業を受けていた時から、基礎的な講義があまり好きではなく、経済的に意味がありそうだったり、目に見えてモノが出来上がるような講義が好きでした。

よって、物理の授業とかはあまり好んでおらず、製図や実験が好きでした。

卒業研究もそのような節があり、できるだけ今の社会に意味がありそうな研究がしたいと考えました。

そこで南海トラフ地震の津波予測をしていました。

他にも基礎研究と言われるような、船の周りに塗料を塗ってどのくらい抵抗が減るのか、みたいな研究もあったのですが、あまりどういう風に役に立つのかが分かりにくい部分もあって、本研究を進めていました。


政府に提言するみたいな実験結果

過去の偉人たちが作り上げたシェルスクリプトのプログラムをスーパーコンピューターで回して、津波のシミュレーションをしました。

シミュレーション結果は大阪湾付近の地図にヒートマップのように出力されて、どこが津波に飲まれる可能性がある、みたいなものを出せるようになっていました。

エンターキーを押してから計算が終わるまで一週間かかるため、その間は本を読んだりしてました。(笑)

できあがった論文は、想像よりも被害が甚大で、今の防波堤の作りでは足りない、という内容でした。

内心、もっと考慮しないといけない点もあり、かつ、精度もだいぶ粗いんだけどなぁ・・・

とか思いながら提出しました。

正直、卒業できればなんでもいいやと思っていた部分もあったのでそのままGoしました。


まさかの海外でプレゼン

論文を提出して、よっしゃ卒業旅行や!と思っていたら、教授から面白い結果が出たのでプレゼンしてこい、と言われました。

海外の大学で研究のプレゼンする機会もそこまでないので、どうせならやっておこうということで、ノリと勢いでプレゼンを敢行しました。

そしてプレゼン後、

別の大学の教授から、すっごい文量で、「ここの点が考慮されていない」という内容のメールが届きました。

私はこっそり引き継ぎ資料にメールの文章をコピーして卒業しました。


アウトプットが分かりやすいことをしたい

私は大学の研究を通して、自分はアウトプットが分かりやすいことがしたいな、と無意識的に思ってるんじゃないかと思いました。(今でも思っています)

振り返れば、就職活動で面接を受けた会社もモールを作ったり、システムを作ったりとモノづくりに関わる仕事だったなと思います。

私は部活動レベルですが、スポーツをずっとしていたのでいつも結果は勝ちか負けしかありませんでした。

そういう意味で、「すごいことなんだけれども、一般的に何に役立っているのか分かりにくい」という基礎研究にモチベーションが向かなかったのかなと思います。

改めてエンジニアというファーストキャリアが自分にとって最適だったと確信しました。

起業して、もうアウトプットを出すしかないのですが、それも自分が無意識的に望んでいたことなのだと思いながらやってます。


次回予告

学生気分の中瀬、研修で怒鳴られる


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