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なぜ日本はこんなに地震が多いの?

 地震大国日本

 東日本大震災や能登半島地震など、なぜ日本は、これほどまでに地震が多いのでしょうか。

 宇宙からのエネルギー?、大ナマズが暴れた?

 いやいや、日本が地震が多いのは、それなりの理由があるからです。

 今回は、そのあたりを簡単にお話します。


 「宮澤さ〜ん」

 「何?カンちゃん?(職場の同僚)」

 「宮澤さん、こういうの詳しいんでしょ?」

 「いや、専門家じゃないから、そこまで詳しくないけど。知ってる範囲で教えるね」

 「お願いしま〜す」


 日本で起きる地震の多くは、大きく分けて、プレート型(海溝型)地震と活断層型地震の2つになります。

 プレートの境界には、太平洋を囲むように、環太平洋火山帯が存在し、日本列島は、その中に完全に入ってしまっています。

 この火山帯は、世界の約6割の活火山が集中しているとも言われています。火山のマグマは、少なからずプレートの動きや振動の影響を受け、時には噴火することもあります。
 また、この地帯は、地震の発生率も高く、世界の約9割の地震が、この地帯で発生しています。

 日本は、ユーラシアプレートの上にあり。そこに潜り込むように、太平洋プレート及びフィリピン海プレートも重なり、各プレートの影響を強く受ける地域であるとも言えます。
 そのプレートの歪みが地震を発生させるのです。これが、プレート型地震(東日本大震災など)です。

 活断層型地震(阪神・淡路大震災など)は、断層の間に、柔らかな層があり、そこがズレることにより発生します。
 調査されていないものも含めると、かなりの数の活断層が日本各地に存在します。

 プレート型地震は、数百年に1度、また、活断層型地震の場合は、数千年に1度の周期で起こるとされています。

 したがって、いつどこで大きな地震が起きても不思議ではありません。

 これらのことから、世界の他の地域に比べ、日本が世界屈指の地震大国になっている理由です。

 このように、日本は古くから、幾度となく大きな地震災害にみまわれてきました。

 それらの経験から、今日、世界でも稀に見る地震計の多さ。緊急地震速報や震源地、各地の震度の゙確認が瞬時にできるように整備されてきたのです。

 令和6年1月1日の能登半島地震で、改めて日頃の準備の大切さを、実感された方も多かったのではないでしょうか。

おわりに

 能登半島地震で亡くなられた方々へ、改めて御冥福をお祈りし。
 また、被災された方々、1日も早い日常への復帰を願っております。


著 者  宮澤重夫

 平成30年に陸上自衛隊化学学校
化学教導隊副隊長を最後に退官
 現役時代に体験した、地下鉄サリン事件や福島第1原発事故対処等の経験談を執筆中

主な資格等

防 災 士
第2種放射線取扱主任者
JKC愛犬検定最上級

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