「古事記」第5章「八岐大蛇(やまたのおろち)」1−7
八岐大蛇(ヤマタノオロチ)を倒したスサノオ君、意気揚々と報告しに行きます。
国宝級笑顔の書道画家Princess香龍です❤️
大好きなおねーちゃん!!ご褒美おくれ〜〜〜!!(シスコン発言!!)
ということで、アマテラス様のいらっしゃる高天原に、今度は行ってもいいですか?なんて殊勝な態度で向かうのです。
面食らったのは、アマテラスのサポートやくのオモイカネ(カネッチ)です。そう、あのメガネの。。。
今まで、ズカズカと騒がしく訪れてきたのに、本当にスサノオなの?何か企んでいるのでは?
怪物を倒したので、高天原を譲れとか言ってくるのでは?と疑心暗鬼になっていたのです。
ところが、勢いよく扉を開けたスサノオはニッコニコ顔!!(やはり、脳筋健在!)
「ねえちゃん!!聞いて!!オイラ、好きな人できた!!」
アマテラスとオモイカネの予想を遥かに下回る、どうでもいい報告に両者ともずっこけたのです!
しかも、怪物退治した時にラスボスを倒した時にしか手に入らない「草薙剣(くさなぎのつるぎ)」まで持ってきたのです。
スサノオの天界でのイタズラもこれでチャラになったということでしょう。
そして、念願のクシナダヒメと結婚して、ウキウキのスサノオ君です。
尊敬している(?)姉神様のアマテラスに認められて有頂天のスサノオ君は、地上に帰ってからせっせと何かを作っていました。
妻となって、新婚さんなのに何故かソワソワしている夫に怪訝な顔をみせるクシナダヒメ。
ある日、その真相がわかります。
どうする!スサノオ!!浮気か?
・・・・・。
何と、「須賀」と名付けた場所に大きな宮殿を建てたのです。
「新築のすごい宮殿ですね」・・・クシナダヒメも何が何やらわからない様子。
「この宮殿、俺っちが建てたんだよ」とスサノオ。
「へー」って、「建てたの〜〜〜!!」
「そう、建てた!!」
なんか出歩いていたと思ったら、宮殿を作っていたのですよ!!
「大きな宮殿だから、クシナダヒメの両親も呼んで、みんなで暮らそうよ!!」
なんだかんだで、家族想いなスサノオ君なのでした。
優しい心持ちは日本最初の歌にも込められています。
「八雲立つ 出雲八重垣 妻籠みに 八重垣作る その八重垣を」
生まれた時から、家族と一緒に過ごしたかったのにできなかった想いが、ここにきてようやく念願が叶ったのでしょう。
この時代にしては、クシナダヒメ一筋で、面倒見の良い優しい人だったのですね。
ヤマタノオロチの話はここで一件落着!
スサノオとクシナダヒメは意外にもかかあ天下で、めでたしめでたし。。。
あのヤンチャ坊主を黙らせるんだから、相当なものです。
そして、この二人の子孫の話が、ここから延々と続くのです。
次回からは次の主人公、6代孫のオオナムジノカミと八十神の話。
オオナムジノカミとは、後の大国主神(おおくにぬしのかみ)という国づくりの神様。
そして、八十神というのはスサノオの孫のその他大勢を丸っとまとめて言った総称。ざっくり過ぎる表現です。。。
次回をお楽しみに!!
日本の神様の物語は最高の「ドラマティックJapan」。。。
だんだん良くなる!未来は明るい!!
皆様に湯水の如く良き事が起きます!!
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参考文献/「眠れないほど面白い日本書紀」板野博行、三笠書房、王様文庫
参考文献/「ラノベ古事記」小野寺優、KADOKAWA
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