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貧困家庭に産まれて#2虐待を受けて育った父について

父の家庭は複雑。父の母は父が幼少期に病死、継母が一年程で嫁いできたそうだ。宗教一家で、ネグレクトや身体的虐待があったらしい。

父を一言で説明すると、宇宙人だ。
高橋和巳氏の「消えたい: 虐待された人の生き方から知る心の幸せ」を読んで、とても腑に落ちたのを覚えている。

友達に父親の話をしても、理解してもらえないのでずっと隠していた。家族は話し合いをすれば、問題は解決すると思っているからだ。宇宙人の父と話し合いで解決するのなら、私もそうしたいが無理である。

そんな父なので、よく職場で気に入らない人がいると、喧嘩してタンカ切って仕事を辞めてくる。急に給料が入ってこない生活が数ヶ月続き、父は新しい仕事をするというのが我が家のスタイルだ。

仕事を辞めてくる父とフルタイムで働いている母とは、よくお金のことで喧嘩をしていた。

父がまたいつもの様に仕事を辞めてきて、こたつで丸くなっていた。その日は平日で、小学校から帰ってきた私は、また喧嘩になるのかなと思っていた。その当時フロムエーのCMがとても流行っており、父に向かって「♪バイト探しなよ週週〜週2〜フロムエーフロムエー火火金金火金金〜ってやつで探したらすぐ見つかるよ」と言って場を盛り上げた記憶がある。

宇宙人の父だったが、一人っ子だった私のことを大切にしていた時期もあった。その頃の事を考えると現在は勘当されている身なので寂しさもある。だが、父が自分自身の心の闇と向き合い、カウンセリングを受けたりしない限り、会わないのが賢明な判断である。


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