うきた【本と言葉がすき】

このよでいちばんすきなのは ほんをよむことねむること

うきた【本と言葉がすき】

このよでいちばんすきなのは ほんをよむことねむること

最近の記事

  • 固定された記事

大人の読書感想文「密やかな結晶」

自己紹介を書き、これから毎日書こうと決心した翌日から書かないという 1日坊主。 今日は私の大好きな小川洋子さんの本の中でも特に大好きな「密やかな結晶」の読書感想文を書こうと思います。 プロローグ 私は自称「本好き」ですが「本好き」には2タイプいると思っています。 1タイプ目は月10冊くらい読んじゃう活字好きタイプの本好き。 2タイプ目はたくさん読まないけど深めていくタイプの本好き。 私は後者です。(深めている自信はありませんが) 図書館の本、ほとんど読んじゃう雫(

    • 味覚の過信

      宮崎辛ラーメンというものを食べた。宮崎に行き有名店に朝から並んで食べるような辛ラーメンじゃなくて一番近くのスーパー(ウェルシア)で買った袋麺だ。辛さは5段階中の4。 夕日を見ながらるんるんでスーパーにラーメンを買いに行き、辛ラーメンを買って帰ってきた。いざ食べようと1週間以上前から冷蔵庫の上の野菜入れに忘れ去られていたしなびたニンジンをいちょう切りにし、長ネギを千切りにしたやつを冷凍したやつを容器から引っぺがす。乾麺を入れ3分間(計るのが面倒なので適当時間)立つとおいしい辛

      • 文章の葛藤

        電車では人々は皆、スマホ派or読書派or睡眠派 に分別される。私はだいたいの場合読書派に所属していることが多いが果たしてこの三大派閥におけるナンバーワンはいずれであろうか。いつの日か、暇を持て余した際に、こっそり調査を行いたいと思う。その時はこれを読んでいる人もぜひ協力してもらいたい。 そんな三大派閥の一つである読書派であるが、世の中には「電車で読んでいけない本」というものが存在する。その本を電車で読んでしまった日には私の周囲1mのパーソナルスペースを図らずとも作ることにな

        • 自分でお金稼いで生きてる人、みんなすごい!!!

          最近の私は、youtubeでVtuberやゲーム実況者の動画を見ることが好きだ。 配信者と呼ばれる人たちをきちんと認識したのは最近のことだ。 自分が就活をする中で生き方の指針がぼやけていくのを感じた。 今までは宿題をちゃんとすること、より偏差値の高い学校を目指すこと、そういった生き方の指針があった。 しかし仕事を選ぶというのはそれとは違う。 やりがい、休日、お給料。。。 自分で「大事なこと」を決めて自分の指針を見つけて選ばねばならない。 他人の作った指針に沿って生き

        • 固定された記事

        大人の読書感想文「密やかな結晶」

          「怠惰の美徳」中間感想文・前科について

          怠惰の美徳を読んで気になった部分があるのでそこについて忘れないうちに 人の前科についてのお話である。  戦争を体験していない私でも創造に難くないことであるが戦時中はあらゆるものが不足していた。食料や衣服、住む場所など国の決める法、正しいことだけをしていては自分が生きていくことができない状況にあった。  そのような状況に置かれた人は自分の命や家族の命を守るために時に法を犯すこともあっただろう。闇市で食料を買い求めたり盗むことや奪うこともあったかもしれない。現代において法を

          「怠惰の美徳」中間感想文・前科について

          現実逃避

          この世の中、生きていたらうれしいこともあるけれど悲しいこともある いつもの生活から逃げたいと思ったり、朝が来ることが嫌だったり。 夜に眠っている何も考えないときが一番幸せだと思うこともある。 そんなときは現実逃避をする。 そうはいっても私たちには常にやらなければいけないことが迫ってくる。 仕事に課題、家事や育児、やらなければそれらが溜まり社会に取り残されてしまうように感じる。 だから行動は変えずに現実逃避をする。変えるのは考え方。 たとえば 徒歩でスーパーに向かうとき

          大人の読書感想文「世界はうつくしいと」長田弘

          詩、それは、 むずかしいもの。 センスが必要なもの。 私には読めないもの。書けないもの。 そんな固定概念を吹き飛ばしてくれたのは長田弘さんである。 万葉集を読む時はこう考える。「この部分が○○用法で△△だからつまりこの句は~~ということを表しているのだ」と。 絵画を見るときはこう考える。「この部分は○○の象徴で△△という時代の~~を・・・した感情を表現しているのだ」と。 音楽を聴くときはこう考える。「この部分は○○という楽器を△△していて~が・・・で素晴らしい」と。 こ

          大人の読書感想文「世界はうつくしいと」長田弘

          大人の読書感想文「海辺のカフカ」

          想像力とは厄介なものだ。 森羅万象を多彩に色づけることができる一方で憎しみも絶望も恨みも生み出す。 冷酷な自然に身を置く多くの動物はたとえ感情を持っていようとも想像力は持たないだろう。自身以外の物事によりつけられた傷は傷でしかない。えぐれた皮膚もそこから滴る血もあらゆる元素の集積でしかない。 人の身体は動物のそれとは異なる。脳は厄介なつながりを持ち過去を記憶し今を観察し未来を想像することができる。中途半端な想像力を持つ私たちはそれゆえに個人に都合の良い未来を想像する。人が

          大人の読書感想文「海辺のカフカ」

          朝の三日月

          私はパン屋さんでアルバイトをしています。 チェーン店ではなくて地域のパン屋さんという雰囲気の 素敵なバイト先です。 バイトのある日はだいたい4時に起きて5時にバイトが始まります。 真夏は4時半には明るくなっていたけれど 9月に入って私の出勤時間は暗い時間になりました。 早い時間のバイトを始めて気が付いたことですが 早朝の空気というのは東京でも人の気配が少なく、 私のことを拒んでいるように感じます。 バイトに行く道は1度だけ曲がるのですが曲がる前の道は目の前に 月が見え

          大人の漫画感想文「凪のお暇」

          あらすじこのような感じで悪と戦うわけでもなく鬼に食われるわけでもなくスポーツに青春をささげるでもない物語です。 選んだ理由この漫画は、途中までアプリで読んで最後の3巻をTSUTAYAで借りて読んだ。 日常系?(っていうのかな?漫画詳しくないからジャンル分けが分からない)ってなんだかほのぼのして自分の生活に与える影響が少ないだろうと思って読むことを避けていたのだけれど。つまり私は漫画を人生の教訓を得ること、自分の堕落した生活に喝を入れること、を目的に呼んでいたのだけれど。こ

          大人の漫画感想文「凪のお暇」

          大人の読書感想文「シュガータイム」

          あらすじ三週間ほど前から、私は奇妙な日記をつけ始めた。春の訪れとともにはじまり、秋の淡い陽射しの中で終わった、私たちのシュガータイム。青春最後の日々を流れる透明な時間を描く、芥川賞作家の初めての長編小説。                            文庫本背面より 一人の大学生が奇妙な食欲と彼女の周囲に起こるありきたりな「変化」。 その流れが誠実に描写し、過剰なほど美しく描かれている。 選んだ理由私は好きな作家さんは?という質問に「小川洋子さん」と即答できる。

          大人の読書感想文「シュガータイム」

          「借りぐらしのアリエッティ」久しぶりに見たので感想書いてみる

          「借りぐらしのアリエッティ」を通して見て最初に思うことは緑の美しさである。 アリエッティの登場シーン、翔が寝転ぶ庭、二階から見える庭、アリエッティの部屋にある花々、、、 どの場面を切り取っても青々とした緑と色とりどりの花々の美しさが潜んでいる。 実際、緑は美しいものばかりではないと思う。生き物の死骸が転がっていることもあれば枯れた花、草もある。虫食いでみじめな姿になった葉も。 そのみじめさに生き物の神秘が隠されていると私は思う。 しかし、アリエッティで描かれる緑の美しさは

          「借りぐらしのアリエッティ」久しぶりに見たので感想書いてみる

          明日死ぬと思って生きろ 最近、こういう考えが響かない 人生に後悔がないことはそんなに大事だろうか 読みたい本、あったな 行きたい所、あったな 読めなかったな 行けなかったな でも、まあいいか。 こう思って一生を終えたい

          明日死ぬと思って生きろ 最近、こういう考えが響かない 人生に後悔がないことはそんなに大事だろうか 読みたい本、あったな 行きたい所、あったな 読めなかったな 行けなかったな でも、まあいいか。 こう思って一生を終えたい

          「シン・仮面ライダー」

          Amazonプライムで見ることができたから見てみた。 私は映画を見始めても途中で投げ出してしまうことがよくある。 しかしこれは投げ出さなかった。そのくらいには引き込まれた。 いろいろ考えさせられたし面白かった。 私はぼーっとしていると映画や本の主張に飲み込まれてしまうのでだいぶ批判や疑問を呈しながら鑑賞した。そのため批判?みたいな感想だけれどとても面白かったとおもう。 この映画全体を振り返って思うことはルリ子や政府、本郷の考えも結局はオーグたちと同じ一つの個人の理想に過

          「シン・仮面ライダー」

          「君たちはどう生きるか」をどう見たか

          君たちはどう生きるかを見てきた もともとジブリ映画ファンだからみたいと思っていたが ネタバレ歓迎精神なので特に焦る必要はないかと ほとぼりが冷めたであろうこの時期に見に行った 見終わってまず感じたことは「疲れた」 私は映画を見ると疲れがちであるがそれにしても疲れた いろいろ考えながら見すぎたのかもしてない 見た後に自分でちょっと考えたのち 他人の脳みそに頼ろうと決め「君たちはどう生きるか 考察」 などと調べてはみたが「む~」という感じであった 納得いかないというか納得

          「君たちはどう生きるか」をどう見たか

          実話が生んだ最上の映画      「最強のふたり」

          映画の紹介今回私が見た作品は「最強のふたり」という作品です。 有名な作品ですので知っている人も多いのではないでしょうか。 日本国内におけるフランス映画の興行収入では歴代1位の記録を残しています。  タイトル:最強のふたり  制作国:フランス  制作年:2012年  主演:オマール・シー あらすじこの映画の主な主人公はタイトルにもあるように”ふたり”です。 1人は前科があり貧しい生活を送る青年、 もう一人は体の障害をもち裕福な老人、 正反対のふたりなのです。 社会で出会うこ

          実話が生んだ最上の映画      「最強のふたり」