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世帯年収1000万円でも幸せになれなかった理由【幸せの授業】樺沢紫苑著

結婚後に引っ越しして、
しばらくしてから仕事を始めました。

それなりに稼いでいたはずなのに
「どうして幸せを感じられないんだろうか」と
疑問に感じてました。


・仕事をしていた時の話

夫もそれなりに収入がある。
私もパートの仕事にしてはそれなりに収入がありました。

仕事をやめた後に知りましたが、世帯年収1000万円超えていたことがわかりました。
世間一般では、裕福なイメージの年収1000万円ですが、不思議なくらいに豊かさを感じませんでした。

とにかく時間に追われる日々でした。
仕事から帰ってきたら、体がキツくてしばらく横にならないと夕食の準備ができないくらい。

そのせいで時間が無駄に過ぎて、
更に夜寝るのが遅くなるという悪循環でした。

・妊娠して体調悪化

長男の妊娠中、吐き気が酷かったです。
朝食をとった後に、
吐いてから仕事に行くこともありました。
空腹でも食事をしても、吐き気に変化はありませんでした。

当時の職場は、私以外にも妊娠中の職員がいました。
中には、少し休みながら仕事をしていた人もいましたが、なぜか私は「休ませてほしい」とは言えませんでした。

仕事中は必死で我慢しているけど、
帰宅したら「何もやりたくない」という状態です。

「仕事と家事すら両立できない人間が、子育てしながら働くなんて無理」
この結論に至りました。

実際に妊娠9ヶ月まで働いて退職。
不思議なことに、退職後はあれだけ辛かった胃もたれがよくなりました。
妊娠9ヶ月なので、お腹の赤ちゃんが内臓を圧迫してもおかしくない時期なのにも関わらずです。

・お金と幸せは連動しない

働いていた時と専業主婦になった今と比べてみました。
確かに2人で働いていたときよりも収入は減りました。
しかし、今の方が気持ちに余裕があります。

夫婦2人でフルタイムで働けば、
それなりに収入は得られます。
私の周りの人でも、3人の子育てしながら
フルタイムで働いている人もいます。
それでも私は
「こんな働き方はできない」と感じました。

こんな人たちをたくさん見たせいか、
「自分はこの程度のこともできなかった」と
落ち込みました。

・『3つの幸福』で気づいたこと

退職してから3年後に『3つの幸福』が出版。
それを読んで、当時、幸せになれなかった理由がわかりました。

振り返ると、ドーパミン的幸せばかりを追いかけて、セロトニン的幸福、オキシトシン的幸福を置き去りにしていたことに気づきました。

当時、料理教室に通ったり、セミナーに行ったりしていました。勉強熱心だったのは事実です。

一方で、「体を整えよう」「家族関係をよくしよう」という発想はありませんでした。

ダラダラしてしまって夜寝るのが遅くなったり、
夫に頼れずに1人で頑張ったりすることが多かったです。
「子どもを生んでも1人で育児をしなきゃいけない」と妊娠中、プレッシャーに押しつぶされそうになりました。 

今では、睡眠の質を意識するようになったり、
夫に息子たちのことをお願いできるようになりました。
当時の私からは想像ができません。

・幸せの三段重理論

長男の出産前は、まさに基礎が不安定な状態でした。
妊娠を機に、悪阻が重かったため、
セロトニン的幸福が崩れました。

この出来事がなければ今でも、このような生活は続いていたかもしれません。
立ち止まるきっかけになりました。

今後働くなら、セロトニン的幸福、オキシトシン的幸福を犠牲にするような働き方はしないと心に決めました。
しかし今はまだ、犠牲にしないで働く方法を見つけられていません。

体を整えつつ、夫や息子たちとより良い関係を築くことが最優先です。
それから考えても遅くないと信じています。

・感想

結婚する前に出会いたかった本です。

そしたらもっと夫とより良い関係を築けたかもしれません。
私自身、ここまで疲弊せずに済んだかもしれません。

特に子どもが生まれる前に、夫婦で助け合える関係を作るためにも必要と感じました。

今年『東京貧困女子』という本を読みました。
他人事とは思えませんでした。

金銭的な貧困もそうですが、
それ以上に気になったことがあります。
登場する女性たちのほぼ全員が家族や周りの人との関係が希薄なことです。

ほぼ全員、親子関係がよくない、離婚した、身近に頼れる人がいないなど孤独な人ばかりでした。

今いる家族を大事にしようと誓いました。

以上、ちえでした。
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