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辛辣なコメントで溢れる投稿

「そんな状態になったのは、国の失策でしょ。
その責任を国民に押し付ける気か!?」
「外国の子どもよりも、まずは国内!」

最近なぜか、慈善団体の広告をよく見かけるので
つい、コメントを見てしまいます。

慈善団体を装って騙し取る事例があるせいか、
「どうせ私腹を肥やすつもりだろ」と
警戒しているように見えました。

実際に真面目にやってる団体まで
詐欺呼ばわりされていて、気の毒に感じました。

なぜこんな心ないコメントが
目につくのか考えてみました。

・ミスユニバースがきっかけ

「日本には寄付の文化が根付いていない」
この事実を知ったのは、
ミスユニバースに挑戦していた頃まで遡ります。

調べるまで、世界的なミスコンとチャリティーが
結びつきませんでした。
「何の関係があるの?」と思ったくらいです。

わかりやすい例は、
2006年の日本代表だった知花くららさんが
WFPの日本大使をやっていることでしょうか。
彼女の発信でWFPの存在を初めて知りました。

ミスユニバースの影響力を利用して
今存在する社会問題を知ってもらおうとしているように感じました。

・寄付をしている人はどのくらい?

「世界寄付指数」という指標があるそうです。
リンク先に詳細が掲載されています。

以前読んだ藤野英人さんの
『投資家が「お金」よりも大切にしていること』で
寄付について触れられていました。

「日本人はケチ。投資もしなければ、寄付もしない。現金を貯め込もうとしている」

この一言に衝撃を受けました。

「今も傾向は変わらない」と感じました。

・私が寄付している団体

まず始めに、これだけは言わせてください。
「詐欺だからやめたほうがいいですよ」という
アドバイスはいりません。

寄付するかどうかは、
活動内容や財務諸表を見た上で決めました。

・フローレンス

ネットの口コミを見ると、
代表の方への批判が目立ちます。
しかし、この方は政府の委員になったこともあるし、実現した子どもに関する政策もあります。

実際に行動している人には敵わないと感じます。

「うちの近くにも来ないかな」と願いつつ、
月額会員を続けてます。

・プラン・インターナショナル

「Because, I am girl」だったかな?
世界の女の子に特化したプロジェクトがあって、
そちらにしました。

私は月額会員ですが、外国の子どもと手紙のやり取りをしている方もいるそうです。

・change.org

一言でいうと「根負けしました」

よく署名していたせいか、
「上位3%のChie Ishikawaさんへ」と
毎月のようにメールが来ました。

私は署名を立ち上げたことはありませんが、
「世界をよくしたい」と活動する人へ
少しでも手助けになればいいなぁと思います。

実際に署名が成功して、
国や企業が動いた事例もあります。
最近だと、元自衛官の女性が訴えたケースが有名ですです。防衛省が動いたのに驚きました。

・感想

「どうして、寄付の広告にこんな辛辣なコメントが並んでいるんだろうか」

実態のわからない団体もありますが、
実際に困っている人たちに手を差し伸べて、
感謝されている団体もたくさんあります。

特に気になったのは、
「貧困状態の子どもや1人親世帯が増えたのは政治の失態。改善するのは国の仕事」と主張する人がたくさんいたことです。

上の「世界寄付指数」の記事でも指摘。

日本はなぜ最下位なのか。それについて、報告書は以下のような指摘をしている。

「日本は歴史的に先進国としてはめずらしいほど市民団体が少ない。チャリティーの規則は複雑で、国の対策に対する期待が高く、組織化された非営利団体の登場は比較的新しい現象だ」

出典: https://news.yahoo.co.jp/byline/iizukamakiko/20211022-00264181

「国がなんとかするもの」という意識が
他の国よりも高いと感じました。

近年では、コロナ禍や物価上昇の影響で
生活が苦しくなってる人が増えています。

更に、自己責任論も強いため
「自分事で精一杯なのに、
なんで貧困から抜け出す努力もしない人を
わざわざ助けなきゃいけないのか」という気持ちを持つ人が増えているように見えました。
それが、一連のコメントに表れていると気づきました。

この状況を見て、
「今はこの国の方がおかしくなっている」と言った
亀山薫(『相棒21』)のセリフを思い出しました。

私も同じです。

以上、ちえでした。
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