見出し画像

貧乏神からの教えがきっかけで、私がやめたものとは【座敷わらしに好かれる部屋、貧乏神が取りつく部屋】伊藤勇司著

遡ること今から5年前の話です。
一時期起業コンサルを受けていました。

長男の妊娠中に中断してましたが、産後に再び連絡。本格的なコースを受けることになりました。
しかし、そのコースを4ヶ月でやめました。
なぜなら、次第に騙してる気分になったからです。

なぜ騙している気分になったでしょうか?
理由は3つあります。

1つ目は、「100万円の売上を作る方法」を教えるのを売るように言われたからです。
教えるも何も、そもそも営業の仕事すらしたことがありませんでした。
私が知りたいくらいです(笑)

2つ目は、高額塾の無料セミナーに行って
他の参加者に営業するように言われました。
実際に言われた通り話しかけました。
話しかけた人が、ネットワークビジネスをやっていたため、逆に勧誘されたというオチです。

3つ目は、SNS発信について。
「100万円の商品が売れるような内容以外は発信してはいけない」と指示されました。
この頃から本の感想文を書いてましたが、「1円も売れないんだからダメ」とご法度でした。

「こんなのもう無理」

そう思っていたものの、なかなか決心がつきませんでした。
その時に本棚を眺めていたら、
この本が目につきました。

主人公のユカも高額セミナーを受けてました。
「一発逆転、億万長者になってやる」
程度の差はあれど、近いものを感じました。

最終的に貧乏神からの教えの真逆のことをして
自分なりの幸せを手に入れました。
気分の乗らない高額セミナーに行くのを止めました。

私も背中を押されたかのように、やめることができました。
「私を幸せにするものではない」とはっきり認識したからです。


・不幸な状況を説明できますか

意外だったのが「不幸を知ることが幸せの鍵になる」ことです。

幸せな状態を説明するのは簡単でしょう。
時間もお金も自由な生活を送っていて、
家族仲が良くて、健康な生活を送っているなど。

しかし、不幸な状況と言うとあまり考えることがありませんよね。
むしろ考えたくないでしょう。

以前受けたセミナーでこんなワークがありました。

私の発信者仲間でもある原沢一世さんのセミナーです。
何を避けたいかというのを深掘りする内容でした。
避けたいことを知ることが、幸せの鍵になるということを改めて感じました。

※現在もアーカイブ販売しているようです。ご興味のある方は是非。

・貧乏神の教えを逆転する発想

「もうこの際、世界一不幸になってやる!」
やけくそになって言ったユカ。
貧乏神が「そんなあなたの夢を叶えます」とユカにレクチャーをします。

貧乏神の教えとは真逆のことをやっていきます。

貧乏思考の原則が3つあります。
1、自分が得することを考える。
2、常に正しい決断をする。
3、理屈で考えて行動する。

一番はなんとなく想像つきますが「常に正しい判断をする」ことが、なぜ貧乏志向になるのかがわかりませんでした。
ユカも同じ疑問を持ってました。

決断した時点では、
選択が正しいかどうかはわかりません。
正しいかどうかわかった状態で決断することは
あまりないでしょう。

ユカは貧乏神から「ユカさんはギャンブルが好きですか?」と聞かれて「そんなわけないでしょ」と怒ってます。

「正しい」に賭けているギャンブルと変わらないと貧乏神から指摘されます。
貧乏神の言葉を真逆にしようとするユカも苦労しています。
「正しい決断をするの反対を何だろうか」と読者の私まで悩みました。

・部屋を幸せにしてあげる

もともと汚部屋だったユカの部屋が
話が進むにつれてキレイになっていきます。
最初はユカに近づかなかった座敷わらしちゃんも
次第に話しかけるようになります。

座敷わらしちゃんが
「お部屋さんが喜んでいる」とか
「お部屋さんが悲しんでいる」とか、
部屋の言葉を代弁していたのが印象的でした。

座敷わらしちゃんに
「幸せにして」とすがってたユカも
最終的には「部屋を幸せにしてあげる」という気分になってました。

「私を幸せにして」とすがる行動よりも、
「部屋を幸せにしてあげる」という方が
より主体的な行動に感じました。
私も「部屋を幸せにしてあげる」という精神でいたいです。

・感想

このコンサルをやめてから1年後、
著者の伊藤勇司さんにお会いすることができました。
上記のエピソードを話したら驚かれてました。

本を持参していたのでサインをいただきました。
見たこともない金色の筆で書かれてました。

ゆうじさんは、まさに歩くパワースポットでした。
お話をしてるだけ、いやそこにいるだけで
周りの人を元気にする人でした。

久しぶりに読んで、片付けがしたくなりました。
何かをやめようと考えている時に
決断を後押ししてくれる本です。

以上、ちえでした。
プロフィールはこちらです。
他のSNSはこちらです。


この記事が参加している募集

読書感想文

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?