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未熟な大人/子供の暴力⑤

親の問題~未熟な大人~


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つづき


私に問題がなかったのか?

いや、あるのだ
ありすぎて分からない

「抱きしめてあげてください」
「愛情を示してください」

全部で何十...百にはなるかもしれない
記事やネット投稿や育児本を読んで
必ず出てくる言葉

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もちろん試したが
そういうことをすると毎度嫌がった
実は私もされるのが嫌いな子だったので
分かるというか
母親の事を信用できなくて嫌いなので
そういう表現に嘘くささと嫌悪感を持っている
ケンタも同じなのだろうか.....

あそびに一緒に歩くのは続けたし
部活が始まると行く時間もないだろうと
スポーツ観戦も続けた
そういうのは素直に一緒に行った

愛嬌の良い子なので
そういう場所に行くと
いろんな大人に可愛がられ
楽しんでいた

癇癪以外は目立つところはなく
元気で笑顔のかわいい男の子だ

本当にこれは一時期の事なのだろうか
一生こうならないのか不安だった
考えすぎなのは分かるが
よく分からない怒り方というものに
心当たりがあった

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ケンタの父はうつ病で
離婚する頃は入院するくらい悪かった
離婚後は退院し
ケンタが小学生になるころに
自分で事業を始めていた

ケンタの父は不安定で
すごく子供っぽい人だった
仕事では就業時間が長く
遅く帰ってきて言うのは
これだった
「お前は早く帰れても俺は拘束時間が長いから
 俺の方が大変だ!」

このころの生活は
私は朝早く起きてご飯を作り
ケンタを保育園へ連れて行き
仕事をフルタイムこなしてから
保育園に迎えに行き
夕食を作り、食べさせて
お風呂に入れて歯を磨き
少し遊んで寝かしつける
もし起きればその相手もする
家事も全部私がやる
24時間休みなしだ
この人は働いているだけなのに
この辺の理解が乏しかった
(世のお母さんの多くはこんな生活だろう)

かと思えば
異様なやきもち焼きで
私の過去の男性歴を問いただしては
ツジツマが合わない
この時期とこの時期がおかしいなどと
寝ている私を起こして
時系列で説明させるなど
自分の感情第一で人のことなど
思いやれる人ではなかった

結婚して子供もいるのに
気にする内容がおかしかった

彼からのモラハラは長い間あり
私は言うことを聞くというか
何にも悪いことしていないことを
証明しようといつも必死だった
その必死さが逆に怪しいと
またグチグチと責め立てるのだった

そういう生活が毎日で
自分が納得しないものは全て悪だった

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そういう人のその強情さが遺伝してないか
凄く心配だった

人は個々であり
同じものはない
環境などでも変わるし
遺伝は考えなくてよい

そんなの分かっていたが
もう私の精神ももうおかしかったと思う
疲れていた
「原因はこれです」
なんて明白なものが
育児には無いと思っているが
何かのせいにしたかった

悪い方へ心配ばかりしていた
私の感情的な怒り方も悪いし
愛情もうまく伝えられないし
本当にどうしてよいか
分からなかった

「子供の事はすべて親のせい」
誰もがそう言うと思うと
耳を塞いで逃げたかった

今でもこの思いは消えない


つづく

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