鞄と靴にはお金をかける【ライフスタイル】

そんなにファッション通ではない私でも、鞄と靴だけはそれなりにお金をかけてクオリティを担保するようにしている。

よく、お金持ちがやってるとか、エリートがやってるとか、そういった自己啓発本でも似たようなことが書かれているが、私が鞄と靴にお金をかける理由はそうではない。もっと身近で、現実的な理由だ。

お金をかけると言っても、高いものを買うというのとは少し違う。

言うならば、ジャストフィット以外買わない、使わない。そのためには多少金額が張っても出す。と言った方が正しいかもしれない。

まず、靴の場合は鞄より分かりやすいだろう。フィットしていないものを履いていると、歩きづらいし、転倒しやすい。足が痛くなる。靴擦れができやすくなる。

じゃあ歩きやすさ重視の運動靴だけを履くのかといえば、そうではない。雨ならレインブーツや防水加工のものを履いた方が歩きやすいし、登山をするなら登山靴が必要だ。フォーマルなら華やかなパンプスやサンダルなどが求められる。TPO的なものだって考慮する必要がある。

だからこそ、ジャストフィットのものが見つかりにくいし、安いものだけしか買わないと決めてしまうと、本当に選択肢がなくなってしまうのだ。

また、鞄の場合、ほんの少し持つ程度ならともかく、毎日、あるいは長時間持ち歩くなら、しっかり選ばないと姿勢が悪くなる。肩こりや腰痛の原因になる。そこまで重いものでなくとも、何時間も持っていたらそれなりに身体が痛くなる。しかも、貴重品を入れるならなおさら注意が必要だ。

私は昔、鞄をボロボロになるまで持っていた。

しかし、ある日、横断歩道の真ん中で鞄の紐が切れ、道路の真ん中に中身がバサーっと散らばってしまった。しかも、そのタイミングで青信号は点滅し、赤になり、反対側が青になった。

その場にいたのが優しい人たちだったのが不幸中の幸いだ。

私は貴重品と明らかに通行の邪魔になるもののみを収集し、急いで渡った。信号待ちをしていた車は待ってくれた。あまり邪魔にならなそうなリップや紙類などは、次の青信号で拾い集めた。

あまり荷物を持っていなかったというのもあり、そんなに被害はなかったが、やはり鞄はしっかりしたものを、しっかりメンテをしながら使わないとダメだな。と痛感した。

それと同時に、例えば安いバッグにありがちな、取っ手や肩にかける部分が華奢すぎるものは選ばないようになった。

その点、服や帽子などは、もちろん肩の凝りやすい服などは一部存在するものの、そこまでクリティカルではない。だから、ちょっと布が薄いな、と思ったとしても挑戦しやすい。

これが、見栄でもなんでもない、私が鞄と靴にはお金をかけるリアルな理由なのだ。

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