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「前向きな後悔」から見えたもの

「ああ、あんなこといわなきゃよかった」

と、後悔しているような出来事は誰しも少なからずあるだろう・・・

私の中にも、いくつかのジクジクと治ることのない傷口が時々疼くことがある。

そんな出来事をポジティブな意図に書き換えるワークがある。

『前向きな後悔』と言うワークだ。

先日、くみくみこと川口久美子さんのNVCの実践クラス「服従の渦後半」の講座でのこと。

このワークのデモを私の課題で行うことになった。

ずっと、いつか取り組もう。と思いながら先延ばしにしてきた出来事に

今回取り掛かることにした。

それは

小学3、4年位の時のことだった。

私は、クラスのお友達にこっそり意地悪をした。

それがクラスで学級会にまで発展し、犯人探しが行われた。

「ちょっと、懲らしめてやろう・・・」

軽い気持ちでしたことがクラスを巻き込むことになって、正直に言うことができなかった。

たまたま、同じことをした男子が名乗り出て、その子だけがこっ酷く叱られたのを見つめながら、少し離れた席で「お前もやったくせに」と囁く友達を直視できず俯いていた。

私が意地悪をした友達は、そのことえお知らずに私のことを優しいお友達だと思っている。

その出来事を取り上げてワークをした。

その時のことを思い出すと、喉の奥が詰まる感覚、鳩尾がぎゅっと苦しくなる感覚を感じた。

恥ずかしさ、惨めさ、不安、恐れの奥に

感情的な安心感、安全、居場所と言う満たしたいニーズがあった。

正直に言えなかった時、私に中に芽生えていたのは、

普段から、自分の思い通りにならないと泣き喚いては、思い通りにする。

その子の態度に辟易していたこと。

「そんなわがままは許されない。」

その子にわからせるためにした行為なのに謝ることはできなかった。

正しさ、正義・Justice

自己尊厳・・・

この言葉を口にした時、何かが変わった。

あの時、私が満たしたかったのは、

自己尊厳

自分の尊厳を守るためにしていた。

やったことは、良くないけれど

そこで私は、他でもない私自身を守ったことになんだか誇らしく感じていた。

相手に共感するうちにその子の家庭環境が思い出されて、私に安心感を感じていたことに気づいた。

その子のわがままは、SOSだったこと。

寂しくて、落ち着かない感覚、穏やかで暖かい温もりを探していたのかもしれない。

更に

メタファーを使ったビジュアライゼーションプロセスで

私と相手のニーズのイメージを重ね合わせた瞬間、光の渦が立ち上っていった。


あの頃の私たちは、お互いに叫びを上げていたのだと、

だけど・・・

子供の私には、荷が重すぎた。

私自身もまた、その頃安心や穏やかさが満たされない環境で、誰かを守る余裕など無かった。

さらに、ニーズとつながり洞察を求めた。

「もう、許してあげて」

洞察からのメッセージは、優しい声でそう呟いた。

私自身を、自分を責めて止まない自分を許すように諭された。

何十年もの間、燻っていた痛みと後悔の奥には、しっかりとした軸が隠れていた。

自己尊厳と言う軸が私を支えていてくれていたことに感謝と力が溢れていた。

こうして、ジクジクした心の傷は、自己尊厳の軸として私の中にしっかりと息づいた。

痛みの奥にこそ、満たしたくてたまらない、恋焦がれるような、求めて止まないニーズがあることを体感したワークとなった。

全ての出来事に大切なニーズが隠れている。

それを見つける作業は、宝探しのようで、時に危険も伴う。

そこを超えた時、新しい自分と出会うことができる。

自分を信頼できた時、仲間や師を信頼できた時に向き合う勇気が湧き上がるように感じている。

NVCの深淵で神聖な世界に出会える学びに魅了されている。


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