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思い出グルメ〜いせやの焼鳥

記憶に残るグルメ。誰しも1つ2つあるだろう。
ふとした瞬間に思い出す。
それはすでに閉店した店だったり、どこにでもあるチェーン店だったり。

今回は焼鳥。
日韓ワールドカップの頃、サッカー少年だった私にとって、サッカー用品を買いに行く場所といえばB&D。数年前にライザップに買収され、その後次々閉店し、2022年にはついに店舗がなくなってしまったようだ。
あの頃のスポーツ少年は、B&Dのロゴが入った水色のショップバッグを肩から掛けるのが定番だったが、残念でならない。

さて、練馬区に住んでいた私にとってB&Dといえば、西武池袋線で所沢店に行ったり、車で赤羽店に行ったりと何店舗か候補があった。また、高校時代はラグビーをやっていたので、ラグビー用品の取り扱いのある代々木店はよく利用していた。

ただ記憶に残っているのはB&D吉祥寺店。
家から自転車で40分くらいと小学生にとっては、小旅行といった距離で、そこに行くだけで楽しかった。
吉祥寺駅からほど近いところにあるビルの地下にB&D吉祥寺店はあった。

そのビルの並びにあるのが、古い木造の建物、店先で立食いで焼鳥を食べる人が絶えない「いせや総本店」だ。
今でこそ建て替わって、小綺麗でレトロなイメージだったり、公園店は若者で賑わったりしてるが、当時小学生だった私の目には、古ぼけた建物と焼鳥ツマミにお酒を飲むおじさんたちの印象が強かった。

B&Dで買い物を終えてから、いせやに立ち寄って焼鳥を1,2本、おじさんたちと並んで頬張っ。る
1本80円とお手頃な値段の焼鳥は、父親の財布にも優しかったのかもしれない。
正直味は覚えてないし、何を食べたかも覚えてないけど、何だか大人な気分を味わうことができて楽しかったのを覚えている。

大人になって吉祥寺を訪れたとき、マンションの1,2階に懐かしい雰囲気の店舗が組み込まれていて驚いた。
値段は変わらず80円。
木造だった頃を知ってるという優越感に浸りながら、焼鳥と酒を注文した。



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