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【映画メモ】ショーシャンクの空に

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※若干のネタバレあり
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「午前十時の映画祭」とやらで不朽の名作を上映してるらしい。


この映画、タイトルは幾度となく目にすることがあって
でもなぜか勝手に戦争系の映画だと思い込んでいた。

全く違った。

冤罪によって投獄された主人公の、刑務所内での暮らしぶりの話だった。


感想としては、

深く胸に突き刺さるものはなかった。
ただ、ジワジワと記憶に残る作品だった。

ということ。

というのも、刑務所内での話がほとんどだったから
SFとは違った「非日常」が広がっていて、感情の移入が追いつかなかった。


きっと誰しも自由でありたいと願いつつも、
本当の自由を手にした時に戸惑いを隠せない。

籠の中に閉じ込められた時間が長ければ長いほど、
その籠が狭ければ狭いほどに。



映画の中で個人的に印象的だったのは、
ブルックスの孤独と、トミーの死だった。

孤独には少し耐性がついている私であっても
ブルックスのように心休まる場所があって、急に仲間から離れることになってしまったら
私だって孤独に勝つことはできないかもしれない。

人は結局一人で生きられない。
というより、一人で生きるには世界が広すぎる。



トミーの死は本当にショックで、
きっと彼はこの刑期を終えたあと、今までとは少し違った人生の歩き方ができたかもしれない
そう考えると居た堪れなかったし、
結局この世の中は正直者が馬鹿を見るのかと錯覚しそうになる。




あと、「絶望の中で希望を持ち続ける」って意味では
今年初めに観た『ラーゲリより愛を込めて』に通ずるものがあるなー
なんてことを劇場で感じながら見ていた。



総合的には「映画館で見れて良かった」と思う。
家で見たら"ながら見"になって、たぶん内容の半分も記憶に残らず
他の映画の記憶に埋もれることになっていたかもしれない。

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