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共働き子育て世帯「パパ」に向けた注意喚起

これまで培ってきたビジネススキルや考え方がまったく通用しない領域として、子育てというジャンルが存在します。

ビジネスシーンの常識なんてほとんど通用しない。

仕事はあくまで「他者評価の向上」。
馬車馬のように働きながら、誰かの評価を得ることを目的のひとつとしています。

一方、子育てにおいては「こうしてあげたい」というケア(配慮や気遣い)をどこまで行っていくか。

仕事のような価値観では子どもからも、そして当然奥さんからの信頼を得ることは難しい。

自分もそんなダメパパのひとりです。

同世代の共働き子育て世帯「パパ」が陥る問題について、改め直していく必要がありそうです。

▶子育てが難しい理由

そもそもなんでこんなにも難しいのか。

一般的な仕事脳では難しい理由として、ノウハウがないということ。

男はどうも課題解決型の思考に陥いりやすく、子育ての領域においても適用してしまう。

短時間で目の前の課題を解決するためにどうするか??
これがあんまりよくない。

子育てにおいては、上手く当てはまらないことも多いです。
(全部じゃないよ)

出掛ける直前で靴下を履かずにぐずつく子どもに対して、無理やり履かせてしまう。

ではなく、本当の解決は履きたい靴下を一緒に探す取組み。
だったりします。

もちろん正解はその都度、変化します。

あくまで子どもが何を伝えたいかを見極めていくために、あえて停滞したり、後ろに進んでみたりする。

この後ろへ進む行為がなかなか難しい。

▶その心配は誰に向けられた心配なのか

子どものために愛をもって叱ってみる。
(体罰はもちろんダメよ)

これは親の価値観の押し付けである可能性があります。

学生時代の体験から、子どもに対して叱る手段として、怒鳴りつける場面を散々見てきたため、そのまま子どもに適用してしまう。

子どもに対して注意の際に頻発する「ちゃんとしないさい!」
この「ちゃんと」はほとんどが自分軸でしかない。

子どもには子どもの、ママにはママの自分軸があります。
自分勝手な「ちゃんとしなさい」という発言では、説き伏せることができない世界があることを、まず理解する。

自分の思い通りになんてならいし、してはならない。

しかしながら、言うが易く行うは難し。
目の前で牛乳をこぼされたら、怒鳴りたくもなる…

なかなかハードルが高い取り組みになるも、男の選択する「叱る」は、結局のところ子どもに向けられた心配ではなく、自らの価値観を押し付けているだけの可能性が高い。

▶子どもが呼び掛けるのはママか、パパか

わが家では、子どもからの呼び掛けは圧倒的に「ママー」。

この状況は子供との関係性において警鐘がなっている確率が高い。

以前までは「やっぱり子どもはママだよな」なんて呑気なことを言っていたが、原因は自分自身にもある。

子どもが色々な形で発信する意思に対して、一緒に決めるプロセスをどれだけ歩んできたか。

言葉で表現することが、伝達手段の全てと思っていたら、とんでもない。
子どもは言葉だけでなく、全身で何かを訴えてきています。

自身の勝手な解釈から「こうするべきだ!」「〜してはいけない!」と主張を通すことより、言葉以外から発せられる子どもの訴えに対して「こうしてあげたい」と、ケア(配慮や気遣い)を続けることができたかどうかの差。

▶子育てを通じて学び直す

これを読んでくれたパパ達へは、男性中心の社会で金銭的価値だけを上げるという視野の狭さを、改め直してみることをおススメします。

今は7割近くが共働き世帯となります。
40年前はこれがまったくの逆でした。

出典元 厚生労働省「共働き等世帯数の年次推移」

団塊の親世代で育ってきた私たち世代の家族の最適解は、当然変わります。

子どもからすると親のもつ「パワー」は強力すぎるため、良くも悪くも成長に大きく関わってくる。

子どもの成長を導いていくことが親の役割。
それは親が支配して、親の思い通りに子どもを導いていくことではなさそう。

子ども自らが考えて、自ら判断、行動、調整を身につけていく取組みを応援していくことが、親の役割なのではないかと。

家族は妻と子どもという独自の個性をもつ、独自の関係性です。

夫婦それぞれがもつ「パワー」を最大限発揮していくには、どちらも向き合っていく姿勢が重要です。

夫婦仲良く、個人を尊重していく関係性を積み上げていくために、まずはパパの思考をアップデートしていく必要があります。
(自分のことね)

今回、参考にした書籍は「家族は他人、じゃあどうする?子育ては親の育ち直し」

今回の記事は自分の主観が混ざっていますが、この本ではパパの問題を分かりやすく言語化してくれています。

共働き子育て世帯のパパにぜひ。
いやママと一緒に。

最後までお読みいただきありがとうございます。
何かのきっかけになれば幸いです。


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