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読書感想文48 永井荷風 著『ふらんす物語』

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フランスを舞台にした小説や随筆などを収めた一冊。抒情を感じるエッセイを最近読んでなかったので新鮮に感じる。文化や町並み、女性のことを綴っている。   
 七割は女性の話である。艶っぽい話もあるのだが直接の描写がないからそれほどいやらしくはない。この本は戦時中は発禁処分をくらったらしいが発禁にするほどかなと思う。むしろフランスに対する憧憬やフランス事情を綴ったことが問題だったのだろう。
 自身の美のセンス自信があり、美しいものを称える永井家風は三島由紀夫とにていると思う。
 そういえば二人は遠縁の親戚だったな。親戚だから感覚が似ているのだろうか。それとも昔の男性は皆、あんなふうに自信満々なのだろうか。
 



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