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「予告」って大事~見通しを立てやすくする

療育で教わって実践したことの中で、とても育てやすくなったことの一つに「予告」があります。事前にそのあとの予定を伝える、それだけ。保育園でも同じようなことをしているし、なんなら自分自身も、カレンダーに予定を書き込んだりしているし、普通のこと、といえば普通のことなのだけど、ぺっくんにとっては、とても大切な、安心できることなんだということが良くわかりました。

療育のクラスでは、1日3時間の中で、1時間ほど親が離れて親向けの講義を受けますが、あとの2時間はずっと先生やお友達と過ごす様子を観察することができます。いつも決まった流れがあり、

朝登園後のお支度・出席のあいさつ
→ 朝の会
→ クラス活動
→ 個別活動
→ トイレ
→ 勉強会(親子分離・・・子供たちは遊びや制作他の時間)
→ お弁当
→ ホールでお遊び
→ 帰りの会

ざっとこんな感じ。毎回朝の会で、この一日の流れを、絵カードで書かれたスケジュールを見ながら確認します。療育の教室は、壁の張り紙などの情報が少なく、絵カードスケジュールにも目が行きやすいように工夫されています。朝の会でぺっくんは、先生の話を聞きながら、じっとこのスケジュールを見ています。そして、以降の時間でも、教室にいるときは、そのスケジュールを何度もチラチラ見て、次になにをするのか、確認しています。そしてその通りの予定が始まると、きっと安心する、というか、何をしたらいいかわかる、見通しを立てられる、のでしょうかね。

この「予告」の大切さに気付いてから、家でもスケジュールボードを使うようにしました。絵&字で予定を書いた3cm四方のプレートを用意し、裏にマグネットを貼り、一週間分ホワイトボードに貼り付けています。月~金は保育園、火曜日は療育、この日は帰ってきてから歯医者に行く、注射に行く、今週の土曜日は動物園に行く、等々。毎週日曜の夜に次週の予定に変更しています。
たとえば保育園に行きたくないときは、「ほいくえん」プレートをはずして、「おうち」プレートに変えてしまったりもするけれど、月曜朝に予定が新しくなっていないと「おかあさん、予定が変わっていない」と注意されたり、「明日は〇〇か」とスケジュールボードを見ながらぶつぶつ言ったりしていて、4歳からはじめましたが、6歳になった今もよく見ています。
療育や習い事(のお迎え)に行けない日に予定を変えたりするととても嫌がるけど、でも、明日の予定が変わった、ということを事前に伝えられることで、以前よりはかなり予定変更も受け入れられるようになってきました。

予告、スケジュールボードの活用。本人の成長の時期とも重なり、ぐんぐん育てやすくなりました。発達障害児は、見通しを立てるのが苦手、と言いますが、事前予告やスケジュールの見える化、が、サポートにつながっているのだと思っています。

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