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自閉症スペクトラムの診断が下りるまで

発達相談に通いつつ、周りの子供たちとの違いを見てみると、ふむふむ、どうもやっぱりちょっと違う気がする、ということに気づき始めます。
うちから保育園までは歩いて2分くらいなのですが、その距離、手を繋いで保育園に行けないのです。当たり前のように、周りのお友達は、親と手を繋いで、ゆっくり自分の足で歩いているのに。まだ意思疎通ができず、言葉も話せないので、とにかく理由がわからないのだけど、保育園に行くのは気が進まない模様。そうはいっても保育園に連れて行って、仕事に行かないとならないので、徒歩二分の距離をベビーカーで通う毎日でした。

身体は成長し、もう歩けるようになっているので、お出かけしていろいろなところも見てみたい。そう思って駅まで歩くも、とにかく前に進めない。赤信号は止まりたくないし、道路は端ではなくて真ん中を歩きたい。本心がどうだったかはわからないけど、自分の行動を規制される、のは嫌だったようです。せっかくだから電車に乗ってみよう、と連れ出しても、徒歩10分ちょっとの駅まで、1時間かかりました。なんでこんなに大変なんだろう。でも息子を普通に連れ出したい思いから、ちょこちょこ無理しながら出掛けては、ぐったり帰ってくる日々でした。

あ、一つ、目的地に進めたことがありました。何とか電車に乗って、ターミナル駅に行ったところ、駅の周りの地下道に、黄色い線が引いてあったのです!その線に沿って進めば、遠回りだけど目的地に行ける。そう思って、この黄色い線を通ろう、と言ったら素直にその線に沿って歩き出しました。目標が必要、だったのかな。
そんなこんなで、少しずつ、自身のこだわりを私に見せ始めた2~3歳。その後受診した、療育センターでの検査の結果、「自閉症スペクトラム」の診断が下りたのでした。ぺっくん3歳2か月のことでした。

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