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益子 秋の陶器市のお話④

読者が少ないうちにちょいショッパイ話を。

だいたい益子ではいつもメイン会場、
及びその周辺でお気に入りの器と出会う
確率が高かったのですが、最近はそうでもなく。
毎回同じ場所で同じ作家さんがブースを開いている、
というのはどの陶器市でも同じような傾向。
となると、通い慣れたこちらとしては、
馴染みとそうでないブースがひと目で判断でき、
巡回効率がどんどん上昇することに。
加えて毎年新作をあまり、またはほとんど
出品しない作家さんもいるので、
言葉は悪いのですがスキップ率も高くなります。

いつも同じ場所に同じ作家さんが陣取っている
安心感もわかりますし、陶器市ビギナーの方に
とっては全く関係のないお話なんですが。
常連の出店者の方については新作の出品率等も
考慮しつつ、なにか策を講じたほうが良いかも。
というのがここのところ私が感じること。
流通で言うところの「棚卸し」的な仕組みを
そろそろ考えないと、陶器市運営全体に
健全な新陳代謝が働かないような気がします。

意外なのか当然なのか、その点やっぱ
店舗を構えている方のほうが感度が高いようで。
個人ブース派の私が毎回通うある路面店は
伺うたびに店内の雰囲気が変わっていたり、
新しい試みを取り入れたりしています。
いつ行っても、何度行っても楽しく、そして新しい。
そんな陶器市であることを期待しています!

作者のまーるい人柄を映す輪柄の器。

長くショッパイ個人的前置きはさておき、
本日ご紹介するのは藤本左近さんの作品。

https://toubousakon.base.shop

いつも個人ブース狙いの私としては珍しく、
共販センターの広場で出会った作家さんです。
とはいえ、広場中央はいつもの業者さんが
大々的に陣取っているので、端のほうで
慎ましくやっておられましたけど。
この作品の特徴は布目、というのでしょうか?
仕上がった器を目の粗い布で包み込み、
その網目模様を転写しています。
藤本さんは包む前から輪状に突起を並べ、
さらに独特の表情を与えています。
なかなか手間ひまがかかるそうですよ。
それらの凹凸によって、藍色の染まり
具合も変化していて、なかなか良い感じ。

カワイイだけじゃない、技もキラリ。

高さ約75mmと標準的な、
ワタシ的にはやや小ぶりの湯呑みサイズ。
高台のないツルンとした卵型フォルムは
手のひらにすっぽり収まります。
布目と突起で手がかりが良いのもグッド。
ふつーに日本茶を飲むのはもちろん、
自家製プリンやゼリーなんかの器にしても
カワイイかも。

でまた藤本さん、とても感じの良い方で。
ことのほかトークがお上手、という
わけではないのですが、メガネの奥に
はにかむような笑顔をのぞかせながら、
丁寧に製法の説明をしてくれました。
やはりこういう方から購入したいもんです。
各位、ゆめゆめ来店者を無視してブースの奥で
携帯いじってる、なんてことのなきように。
藤本さん、次回もお会いしましょうね!

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