涼詩ソーダ

イラストレーター、画家。童話(電子書籍)も作っています。日々感じた事をイラストと共に綴…

涼詩ソーダ

イラストレーター、画家。童話(電子書籍)も作っています。日々感じた事をイラストと共に綴っていきたいと思います。お仕事のご依頼ありましたら、InstagramのDMからご連絡下さい。お待ち致しております😊https://www.instagram.com/suzusi_soda

最近の記事

【小さなパンと大きなスープ】第一話『ココットのジャム屋』

        *はじめに*     〚小さなパンと大きなスープ〛は     とある街が舞台の短編童話集です。     “大人の方にも読んで頂ける童話”      そんな気持ちで書きました。 第一話 〚ココットのジャム屋〛 「いつ来ても品揃えの悪い店だねぇ。」 口の悪いマーサおばあさんが店内をぐるりと 見渡してそう言うと、 双子の妹のローザおばあさんが言いました。 「そんな事ないよ。 どこ見てんだい。見てごらん。 バターだって、砂糖だって、塩だって、 缶切りだって、

    • 短編小説『お福三姉妹』

      お多福「いやぁ、今年ももうすぐ春だねぇ。」 お福 「ええ、早いもんですねぇ。姉さん。     お前もそう思わないかい。ねぇ、福。」 福  「本当に、あっという間でしたねぇ。」 お多福「あっ、ところであたしの芋ようかん     食べたのはどっちだい?」 お福 「…。」 福  「…。」 お多福「…そうかい。     いやぁ、しかしあっという間だねぇ。     冬らしい事なんて何もしてないのに、     もう春だなんて。」 お福 「ええ、そうですねぇ。姉さん。    

      • 短編小説【二月のサンタクロース】

        「ん?何?」 「…。」 「えっ?サンタクロースさんですかって?」 「…。」 「そうだけど。 今ね、おじさん冬眠中なの。 悪いけど、そういうことだから。じゃあ。」 「…。」 「ちょ、ちょっとあなた。 すみませんけど 起こすの止めてもらえませんか。 今2月だから。 おじさん12月まで寝てなきゃならないから。 おやすみなさい。」 「…。」 「zzz…。」 「…。」 「zzz……」 「ちょっと、なんなのあなた! 本当に止めてもらえない! 間近で私の顔凝視するの。

        • noteに書いた短編小説を電子書籍化してみました。

          noteに書いていた短編小説 【ミケ子さんの台所】 第一話『月夜のバターチキンカレー』 第二話『雨上がりの銀シャリ』の 2つの作品を電子書籍化しました。 amazonのKindle販売しています。 amazonで販売をするにあたって、 向こうは有料でこちらは無料だと おかしな事になるので、 noteに書いた1話と2話は、 とりあえず削除をしました。 (出版から90日はamazonの独占販売なので、 noteでの有料販売も今は無理な様です。) いいねやコメントを下さった皆様、

        【小さなパンと大きなスープ】第一話『ココットのジャム屋』

          【今日のおやつ】①シャトレーゼのアイスクリーム

          【シャトレーゼ】で、アイスを色々買いました。 『ミルクジェラートのクリームソーダ』 真ん中のバニラのこってりと、 クリームソーダのさっぱりが合わさって いい感じです。 懐かしい味がします。 缶詰めのさくらんぼ🍒を置きたくなります。 『フルーツドロップ』 8本入って、120円………❗ ありがたい。 小さいけど、この大きさが好きです。 食後とかにちょうどいいです。 2週間くらい前にコロナになった時、 アイスクリームに救われました。 そしてはまってしまいました。 ちょっと

          【今日のおやつ】①シャトレーゼのアイスクリーム

          【ミケ子さんの台所】第四話『ミケ子さんの朝ごはん』

          7月の朝。 ミケ子さんは、庭の植木に水やりをする。 そうすると、三毛猫の『ミケゾウ』もやって来て、 いつもの定位置である、塀の上に陣取る。 ミケゾウがあくびを二、三回する頃、 近所のさと子と、娘のももちゃんが前を通る。 「おはようございます。」 ももちゃんが元気なあいさつをして、 ミケゾウを撫でる。 ミケゾウは、まんざらでもない顔をしている。 その間、ミケ子さんとさと子が、 短い世間話をする。 そして、ミケ子さんが言う。 「いってらっしゃい。気をつけて。」

          【ミケ子さんの台所】第四話『ミケ子さんの朝ごはん』

          映画【THE FIRST SLAMDUNK】を見た。

          先日、『ザ・ファーストスラムダンク』を 見て来ました。 シナリオ、音楽、画力の凄さに、 オープニングから最後まで、 ずっと興奮していました。 何日も経つのに、頭から離れません。 映画館で見て良かったと、心から思いました。 何度でも見たい…。

          映画【THE FIRST SLAMDUNK】を見た。

          本日の『4種のおやき』作ってみた。

          短編小説【天使の涙目〜天使のおやき〜】 を書くにあたって、おやきを作ってみました。 実はまだ一度も食べた事がなかったので、 本当のおやきの味を知りません。 でも、ネットで色々レシピを検索して、 やりやすそうなやり方で作ってみました。 4種類作りました。 ①『野沢菜漬けおやき』   リリーさんのお気に入りです。   野沢菜のお漬物を刻んで、   ごま油で炒めました。    若干包むのが難しい。      ②『ツナマヨチーズ』   ミカエルさんのお気に入りです。   ツナ

          本日の『4種のおやき』作ってみた。

          【天使の涙目】第一話『天使のおやき』

          夏の初め、 雲の上では、天使たちが、 『夏越しフェス』の準備に追われている。 ミカエルが、様子を見て回っていると、 出店の一画に困り顔の天使が二人いた。 「アリエルさん、ウリエルさん、 何か困り事ですか?」 「あっ、ミカエルさん。 実は今、私達困った事になってまして〜。」 アリエルがため息をつく。 「私達、今年も『おやき』を焼くんですけど、 リリーさんから聞いた、大事なレシピを、 私、失くしちゃったんです。」 「悪いのは、アリエルちゃんだけじゃないんです。私も一応、

          【天使の涙目】第一話『天使のおやき』

          【ミケ子さんの台所】第三話『東雲君とサンドイッチ』

          大学生、東雲 優(しののめ まさる)は、 白い暖簾の前に立っていた。 時間は12時。 思い切って引き戸を開ける。 「こんにちは。」 恐る恐る中を覗くと、割烹着を着けた年配の女性が こちらを振り向いた。 「こんにちは。」 女性が微笑みながらやって来た。 「…あの、食事できますか?」 東雲優がそう言うと、女性は一瞬だけ考えて、 笑顔で言った。 「ええ、出来ますよ。 サンドイッチですけど、いいですか?」 「はい、お願いします。」 女性に促されて、椅子に座る。 大き

          【ミケ子さんの台所】第三話『東雲君とサンドイッチ』

          【ミント&レモン ファブリックミスト(生活の木)】でリフレッシュ。

          この3日間は雨が続いています。 昨日、仕事の休み時間に、 ふと良い香りに包まれたくなり、 『生活の木』に、ふらりと立ち寄りました。 そこで見つけた 『ミント&レモン』の、 ファブリックミストと、ボディースプレー。 とても好きな香りだったので、 どちらか迷ったあげく、両方買う事にしました。 仕事に戻る時に、さっそくボディースプレーを 一振り。 爽やかな香りです。 わりと瞬間的で、香りの持続力は感じませんが、 強い香料が苦手な自分には、良い感じで、 気分の切り替えにピッタリ

          【ミント&レモン ファブリックミスト(生活の木)】でリフレッシュ。

          【映画】私の気になるワンシーン②『しあわせのかおり』

          『しあわせのかおり』(2008年)  三原光尋監督 中谷美紀さん演じるシングルマザーの貴子と、 藤竜也さん演じる町の中華料理店 『小上海飯店』の店主 王(ワン)さんの物語です。 映画の最初の方に、 貴子が毎日お店に通うシーンがあります。 一番初めは、カニ焼売と海定食。 「山定食下さい。」 「海定食お願いします。」 毎日、海と山を日替わりで注文する貴子。 カニ焼売、魚の蒸し物、肉団子、スープ、 エビチリ、ラーメン、あれやこれや。 そんな料理を美味しそうに食べる貴子。

          【映画】私の気になるワンシーン②『しあわせのかおり』

          カマスの開き。

          カマスの開き。

          【窓辺劇場】②はと代、はと江、再び。

          はと代「あら、はと江さん。今、商店街の入口で     配られていた、30周年記念の景品おもらい       になった? 」 はと江「あたりまえだのクラッカーじゃないの。     はと代さん。」 はと代「ちょっと、開けてみましょうよ。     まぁ、私のはドリップコーヒーの     パックだわ。」 はと江「いいじゃないの~。そういうのが     一番良いわよ。ちょっと一人分だけ     コーヒー入れたいけど、一人分だけ     ドリップするの、めんどくさい時     あるもの〜

          【窓辺劇場】②はと代、はと江、再び。

          【窓辺劇場】窓辺に置いた『みくじ鳩』と『鳩笛』

          はと代「奥さん、今日の夕飯何になさる?」 はと江「そおねぇ、うちはカマスの開きに     しようかしら。」 はと代「あら、いいわね。     うちは、昨日アジの開き だったから、     ぶりの照り焼きにしようかしら。」 はと江「いいじゃない。照り焼き。     あっ、大根おろしの大根買わなくちゃ!」 はと代「大根と言えば、やっぱりぶり大根に     しようかしら。」  はと江「あら、ぶり大根いいわね。     やっぱりカマスの開きやめて、     カレイの煮付けに

          【窓辺劇場】窓辺に置いた『みくじ鳩』と『鳩笛』

          宮崎串間旅

          桜が散る頃に、 宮崎県の串間市に行く事になりました。 母と、叔母と、私の3人で。 祖父母が元々串間の出身で、 母と叔母の約40数年ぶりの串間訪問に 同行する事になりました。 串間に着くまでは、 我が家から大分まで2時間くらい、 大分から宮崎まで3時間ちょっと。 宮崎駅の近くに一泊して、 翌朝5時過ぎの日南線で、 宮崎から串間まで、3時間近く。 超長い時間をかけて、やっと串間に着きました。 串間駅には母の従兄弟がお迎えに来てくれて、 40数年ぶりの再開の後、 車で名所を巡

          宮崎串間旅