霞ヶ関ワークライフ7
室温管理を攻めすぎなビル制御室
オフィス空調は、ビルの制御室が自動対応しているらしい。28℃を超えると冷房、28℃未満だと送風に切り替わるシステムということだ。
いまの時期は空調offの期間なのだが、あまりに暑いときは、全職員にメールで「本日は臨時で◯◯時から◯◯時まで冷房をいれます」等とメールがくる。
(そんな律儀にメールする手間をかけるなら、構わず冷房入れてくれよ・・と感じるが)
夏のある日、こんな出来事があった。
別部門の係長が(同じフロア)、あまりに暑いオフィスにイラだったのか、室温を温度計で測りだし、30℃を示しているのを確認したうえで、冷風が出ていないことについてビル制御室に苦情を申し入れた。ほどなく、制御室のおっさんがフロアにやってくる。
おっさんVS某係長のバトルの開幕である。
●おっさん
◯某係長
●管理室では28℃未満なんですよね、ここ。だから送風になってる。
◯いや、温度計みてください、ほら30℃。冷風でてないのはおかしいですよね。故障じゃないですか。
●いや、西日があるからさ、暑く感じることもあると思う。
◯いや、体感の話じゃなく、温度計で測ってるって話。
●いや、送風から冷風に切り替わるのタイムラグがあるからさ、ほら・・。
◯・・・。
(睨みながらの無言の圧力)
●・・・。
(おっさん管理室へ携帯で通話)こちら◯階フロアなんだけどさ、暑いんだって、設定少し下げてあげて。
環境に配慮といっても、制御室の粘りの強さはなかなかのものだった。ちょっとの苦情では引き下がらない雰囲気だ。
僕を含め周りにいる官僚たちは、おっさんと某係長のやりとりを、耳をそばだてて聴いていたので、みんな内心ではおぉ!と喜んだと思う。
きっと来夏には、設定は戻されていることだろう。この空調問題は、真冬はどうなってしまうのか、すでに気になっている。
ちなみに、省内にあるコンビニは、レジ袋を置いていない。どんなに品数を買おうとも、手持ちになってしまうので、ご注意を。
大臣交代は日常の出来事
9月13日に閣僚(大臣)の交代があったばかり。
その数日前のこと、僕は興味本位で周りのメンバーに「うちの大臣が変わるかどうかって、内々に連絡があって、上(次官級、局長級とか)は知ってるものなんですか?」と聞いてみた。
そうすると「たぶん上も知らない。俺らも当日の朝刊で確認してるからさ」との回答。
大臣交代を、一般人と同じ報道のタイミングで知るとは驚きだ。民間なら社長交代するとなったら一大事なはずだが、みんな慌てることもなく、落ち着きはらっている。
そうか大臣交代なんて、定期的なことだし、官僚にとっては日常茶飯事なんだ、と妙に納得した。
そして、見事に大臣変更が分かった当日。
「いやぁ、交代になりましたね〜。いま稟議とってる案件たち、前大臣名だから全部取り直しだね!👍」
はい???
一大事ですやん。。
という、嘘のようなホントの話。
嵐の前の静けさ
臨時国会が10月20日から12月13日まで招集される見通し。
大臣交代もあって、新大臣は今のうちに現状の課題などを勉強しなくてはいけない。
そして、突然に降ってくる大臣レク。
前日の夜にメールがきて、翌日の午前中◯時にレク。現状課題なので、資料は既存のリバイスでいけるとしても、なかなかのスピード感。
レクにあたった係の人たちはバタバタする。そんな姿をみて、臨時国会が始まるのだなぁと実感する。
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