散ってしまうのが惜しい
蜘蛛の巣にピンクの花びらが捕まっている。
反対ホームの後ろに見えた満開の桜は、僕と同じ身長の葉桜になりつつある。
なんだか、世界には惜しいもので溢れているように思う。
「Ohもうちょいでストライクやったのに」のおしいじゃなくて、「消えて欲しくないなあ」のおしい。おいしい。
最後の一口のケーキとか、
12話目のアニメとか、
改札挟んだバイバイとか、
久しぶりだねの最後とか、
そういうものが惜しい。
このままの生活が続けばいいのにね、って子どもの頃から考えてる気がする。
ずっ