見出し画像

鬼灯を抱えた夜に

孤独は埋まらなかった虚しくなっただけだった。
惨めになっただけだった。


孤独に負けて付き合ってもない人と
短期間だが体を許してしまった。
孤独に負けて初対面の人を家に泊まらせて
しまった。
君しかいないという言葉に負けてしまった。
誰かの1番になりたかった。
優しくされても孤独は埋まらなかった。
上辺の好きという言葉は私には響かなかった。
私じゃなくていいと分かっていたのに、
それでもいいと思ってしまっていた。


元々、自己肯定感が低く誰かに求められたいと
強く思ってしまう私。
警戒心が高い癖に自暴自棄になるとらしくないことをする。
そんな自分が大嫌い。
好きでもない人(A君)に身を任せても何も
埋まらなかった。
何しているんだろう、何がしたかったんだろうと
思うだけだった。
A君が私にみせる見せかけの優しさなんて
すぐ分かる。
大事にされてたのは私を引き留めることに
過ぎないことだと分かっていた気付いていた。
それでも誰かに大事にされたかった。

夜は孤独に押しつぶされる。どうしようも無く。
そんな夜を誤魔化したかった。
ただそれだけだった。


次第にA君は、
友達に戻るか恋人になるか都合のいい関係に
なるかどれがいい?と聞いてきた。
きっとどれも無理だと思ったけど濁してしまった。独りになりたくなかったから。
でもA君のワガママや強引さ、
決定権を私に全て委ねて責任を取ろうとしない
ことが浮き彫りになり関係を絶った。
喧嘩もしてしまった。
でもそれで良かった。嫌いになれたから。
このままズルズル関係を続けていても何も
満たされないし孤独は埋まらない。


初対面の年下君(B君)を
家に泊まらせてしまった。
21時を過ぎると家に入れないと言われ
じゃあ、ウチ来る?と言ってしまった。
お酒も入っていたこともあり躊躇いがなかった。
一生言わない、私には無縁な言葉だと思って
いた。
B君とは何も無かった。
ただ花火をしたり話しながらイラストを描いて
深夜番組を見ただけだった。
B君だけがソファーで寝てさりげなく距離を
縮めてきたが私は煙草を吸いにベランダに逃げた
B君が起きるまで離れたところで
テレビを見ていた。
何やってんだろ私。何も満たされなかった。
褒めてくれたのはまた次も会うためだったんだと
思う。
その後も連絡は取りまた会う予定を立てたものの私が会う気にならずドタキャンをしてしまった。
きっと怒らせただろう。
2回もドタキャンをしたのだから。
その後、連絡は取ってない。連絡は来ない。
きっと都合のいい相手を見つけたんだろう。
私に2度目はない。それで良かった。


私は深夜に散歩してくれる相手が欲しかった。
でも相手は違った。
いつできるかタイミングを図っていたんだと
思う。
男の人が苦手なのにらしくないことをしたから
更に嫌悪感を抱くようになった。
結局、体だけを求められていた。
そうだよね。誰でもいいんだもん。


私は女の子としか交際をしたことがない。
男の人が苦手だから女の子を好きになった訳では
なく性別関係なくその人のことがたまらなく好きだった。
未だに夢に出てくるし、
一緒にこの曲聴いたな。これ食べたなって
無意識思い出す。
今は全く連絡は取っていない。
共通の友達がいるからSNSだけ繋がっている。
交際していたことは極わずかな人にしか言って
いなかったけどきっとバレてると思う。
幸せな2年間だった。


幸せな2年間があったからこそ、
また誰かの1番になりたかった。
幸せになりたかった。



ネットの仲のいいお姉ちゃんとお兄ちゃんに
A君とB君の話をしたらすごく怒られた。
会ったこともないのにこんなに怒ってくれるんだって嬉しかった。
軽蔑されたと思う。
でも真剣に怒ってくれたことが本当に嬉しかった
そして怒られて目が覚めた。
こんなことをしても孤独は埋まらないし
なにも満たされない。虚しくなるだけ。
もうこういうことはしない。



らしくないことをしたのは孤独を埋めたかったのと男の人を克服しようとしたから。
男の人と関わりがないから嫌悪感を抱いてるのかもしれないと思った。
でも私は男の人は苦手だ。
私より大きな体と強い力。
恐怖しか残らなかった。
嫌悪感が増しただけだった。
男の人より女の子を好きになることが多いし
きっとこれからもそうなんだと思う。
女の子といる方が楽しいし落ち着く。
もう答えが分かったかららしくないことは
しない。
こんなことをしなくても
孤独を埋めてくれて私を受け入れてくれる人と
幸せになりたい。
お姉ちゃんお兄ちゃん。
怒ってくれてありがとう。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?