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改めてHSPについて知りたくなった



・些細な一言を数日いや数週引きずる
・説教されている人を見ると自分までヘコむ
・相手を見ただけで気持ちを察してしまう
・忙しい日が連続すると引きこもりたくなる
・周り以上に空想にふけやすい
・業績などでの競走が嫌い
・周りからみても「内気」なイメージ


この投稿をたまたま開いたあなたも常日頃から体験されている人かもしれません。

(検索上位のブログみたいな始め方になってしまった)

共感はしつつ「この悩み私だけかも」と思う人も多いことでしょう。
実を言うと私も昔から感じていたことです。

私も含め、もしかしたらHSPかもしれません。

手短に説明するにも長くなるので本題に詳しく書いてく予定ですが。わかり易く説明すれば「人一倍繊細な人」を指す用語です。

そんなHSP気質の人の生きづらさを少しでも手助けしてくれる。そんな1冊をご紹介します。



今回は


武田友紀 著

「気がつきすぎて疲れる」が
驚くほどなくなる
「繊細さん」の本



著者の武田友紀(たけだ・ゆき)さんは日本でも数少ないHSP専門カウンセラーです。



私がこの単語に出会ったのは2022年の頭。
何気ない会話の中で聞いたのが始まりでした。

HSPか否かの診断を進めていくにつれ出てくる。
明らかに心当たりしかない瞬間がいくつもフラッシュバックしてくあの感覚。

謎が線で繋がれていき全てが腑に落ちましたね。

この概念に出会ったおかげで私は過去より落胆せず。いやするけど昔より心や思考が楽になりました。

もしかするとHSPという概念に出会っていない中で苦しんでいる人、もしくは名前聞いた事あるけど一体何なのかと思った人も調べて損はないと思ったので私の主観メインにはなるものの感想作ろうと計画してました。

では進めてまいる。



HSPについて

冒頭でも軽く説明しましたがこの本の基礎知識なので繰り返し説明しますと生まれつき繊細な人を指します。

以降は「繊細さん」と表記させていただきます。

この繊細さんは5人に1人の割合で存在しているとのこと。

アメリカの心理学者エレイン・アーロン博士が提唱した心理的概念です。

Highly Sensitive Personの頭文字を取ってHSPという略称になります。


参考文献


と詳しく書いてきたつもりですが読んでてちんぷんかんぷんになったのが本音でしょう。

自分がHSPかどうか診断できる質問も本書には書かれています。
その内の一部抜粋して紹介しますと

・周りの環境の変化に微かでも気づく
・他人の気分に左右されやすい
・カフェインに敏感
・ちょっとした音、光などに敏感
・音楽や芸術に深く動かされる
・短時間に多くの事巻き起こると混乱する
・一度に複数のことができない
・暴力描写を避ける傾向がある
・生活の変化に混乱する
・仕事で競走を迫られたり監視されるのが苦痛
・親や教師から「内気」「変わってる」と言われた経験がある。

など多く該当、または少なくても濃く印象に残っている場合はHSPかもしれません。

私の今までの経験ですと

・キツく言われた事が数週は脳内ループ
・相手の気分察して言いたいことが言えない
・予定やタスクが多いとと塞ぎ込んいたくなる
・大きな音で眠りにつけない
・常日頃、脳内で空想シミュレーションしちゃう
・短期間にやること多い時、混乱する
・一度に複数のことができない
・急な生活変化についていけない
・仕事や動きを監視されると落ち着かないし苦痛
・親、教師どころか色んな人に「変わり者」と思われていた

これだけでもほんの一部だがもはや心当たりのオンパレードである。

刺激の許容範囲は人によって変わるので一概にこうだ!とは言いきれないが大まかな目安として頭に入れて頂けると嬉しいです。




相手や周りの変化に気づきやすい

先程も説明したとおり繊細さんは相手など周囲の変化を捉えやすい傾向があります。

テーブルを通るときも「そこにセロハンテープとコップがあったな〜」と普通なら素通りするものに嫌でも反応してしまうというのは繊細さん誰もが日常レベルで経験しているのではないでしょうか?

職場関連で多い悩みだと、聞いてもいないのに相手の気分をある程度察してしまい先回りして動いてしまうなど確信では無いものの周りのニーズにいち早く答えてしまうというもの。

繊細さんによくあるのが相手を優先するあまり自分に余裕が無くなってしまうというもの。
コミュニケーションが苦手など内向型が多いというのも他のHSP本で拝見したので一度率先すると相手に頼みを強要に近い形に取られがちになるようにも思えます。
相手、自分どちら基準でも疲弊しやすいのは繊細さん共通の悩みでしょう。

私も気にはするものの基本は自分ファーストで生きている身なので相当でもない限りは動かないようにはしています。
あくまで主導権は俺!はブレさしたくないのでね。

その精神で生きているせいか、著者があげた対策はとても腑に落ちました。
それが手出しせず見守るという選択を持つことです。

繊細さんは頼まれてもいないのに助けるケースが多いので助言も手出しもまずは抑え " 相手が救いを求めた時にだけ反応 " するようにした方がお互いのためにもベストということです。


自分ファーストとは言いつつ時々やっちゃうのでこの話は改めて心に留めようと思いました。




「刺激」から距離をとる


人の気持ち、微かな音、光にすら敏感な繊細さんが気持ちよく生きる方法を本書では物理的に防ぐと提唱されています。

・サングラスをする
・イヤホンをする
・心地よい素材の服を着る
・好きな香りの香水をつける

など上記だけで一部ですが環境を全て変えるのはハードル高すぎなのでまずは自身に対策ツールを装備させた方がいいことになります。


そしてこの章で書かれている中で特に重要だと思った点をピックアップすると「予定の後に空白日を作る」ことを推奨されています。

楽しいイベントや激務後の休みなど予定の本番というのは楽しいものです。

が終わった後ドッと疲れて明日何もしたくねぇというのも同時に体験した事あるのではないでしょうか?
私の経験談を入れると、メンバーの卒業が絡むコンサートに参戦した翌日はほぼノープランでブラブラしたり新幹線でくつろいで、帰ったら翌朝までグッたりというプランを入れて翌日以降乗り越えれた事があるのでこれはグゥ共感です。

話それてすまない
この休息に関係するのが次の章です。




繊細さんは「身体」より「○」が疲れる

繊細さんは常日頃から周りのありとあらゆる情報に苛まれているが、それにプラスして上からの指示、やる事の優先順位付けと非・繊細さん以上に思考を削られてしまいます。

最初に書いたHSPの特徴で察した人も多いかもしれません。

繊細さんが1番消耗するのは「 頭 」です


Appleの創業者スティーブ・ジョブズ氏が着る服を固定していたというのは有名な話で「一日の判断力を温存するため」と言われています。

一日に使える判断力は限られているというのが全人類に決められた限界なのです。
メンタリストDaiGoさんはウィルパワーと称されていました。
小説家や作家が起きてからの3.4時間「脳のゴールデンタイム」を用いてぶっ通しで書き続けていくというのも有名な話ですし。

話めちゃくちゃ逸れました。
ただでさえ消耗しやすい思考力を繊細さんは嫌でも削られ続けているという事を理解して頂ければ幸いです。

著書では以下の対策が紹介されています。


◆まずはシンプルタスクを心がける

繊細さんの説明で仕事が複数重なると混乱すると紹介したように、我々はマルチタスクに向いていません。
むしろマルチタスクは危険という結果もあるくらいですし。

繊細さんは、さまざまなことを感じとり、深く考えながら仕事をします。一つひとつの仕事に集中して丁寧に仕上げるのが得意です。

162ページ

申し訳ないことに参考文献は忘れたのですが人は今に集中した方がいいと言うのを何かで聞きました。
これは繊細さんいや全人類に関係する話、ひとつひとつ進めたほうがベストというわけです。



◆優先順位づけより「重要な1つ」を選ぶ

おそらくToDoつけるより重要なことでしょう。

繊細さんはそもそも優先順位づけが苦手な傾向も多いです。
それならば順位よりも最も重要点に1点集中した方がいいです。

またまた話逸れますがパレードの法則というものをご存知でしょうか?

パレートの法則とは、「結果の80%は、全体の20%の要素によって生み出されている」という法則で、「2:8の法則」や「80:20の法則」とも呼ばれます。

参考文献「2023/8/3」在


当て込むのも無理やり感ありますが限界あるなら1点集中して残った分を他にリソース回すでもいんじゃね?となるのが個人的な本音です。

仕事でも休みの日でも重要なスケジュールというセンターピンを定めることが大事というのをこの章で再確認できました。



相手に理解してもらう為に

ここまで繊細さんの悩みを書いてきました。

それでも「これが悩みなのが理解できない」というのが結局のところ本音でしょう。

実は、「非・繊細さんと自分は感じ方が違うんだ」ということを想像したこともない方がほとんどなのです。
そう、実は、繊細さんにとって最大の罠は
「相手の "わからない" という感覚が、わからない」ことなのです。

91ページ

著者も過去の経験で自分の感覚が親にも理解して貰えなかったらしいです。

これは繊細さん、非・繊細さんというより人の気持ちは完全に以心伝心として分かり合うのは不可能という意味にも捉えられるような気もします。


では繊細さんは理解されないまま苦しむしかないのか?という話になりますがそういう意味ではありません。

ここで出てくるのがたとえ話です。

「テレビの音が気になるから、音を小さくして」と言っても、「え?俺は気にならないよ」で終わってしまいます。そんなときは、「リビングのテレビの音が気になる。テレビの音って、私にとっては、家の前を大型トラックがずっと走り続けてるみたいなものなの」とたとえ話を使います。
自分の感覚そのものをわかってもらうのではなく、相手の感覚だとだいたいこのくらい、と置き換えて話すのです。

146ページ

相手の気持ちとして客観視するのは難しいとは思いつつこっちから共感させよえ作戦は効果的なのは納得でした。

これだけでもほんの一部なので他の言い回し気になった人は是非手に取ることを推奨します。



自分のありのままを発信する

対処法を紹介されたもののやはり"自分についての説明書として知ってほしい " という願望も捨てきれないでしょう。

そこで出てくるのが自己発信!!!

実はこのnoteでの発信も自己満足のためというのが大まかではあるものの本音言えば投稿通じて私を知ってくれ!という気持ちも下心っぽくなるけどあります。
なんならそれが原動力まである(小声)

これは効果的で私の成功例でもあり、著者もオススメしているのがTwitter(今だとXが正しいのか)

note、Twitter、Instagramなどツールは自由ですが自分の思ったことや好きなことをありのまま発信し続ける事で共感した仲間が集まります!

これは繊細さん、非・繊細さんに限らず皆様に実践してほしい。

私もTwitterを10年以上やってきて今では全国に知り合いができた人なので強くオススメします。

それに、実際会うにしてもお互いツイートでどんな人か理解している仲なので緊張のハードルは下がることでしょう。

これについては少し前に似た内容の読書感想を投稿したので興味わいた人は前半だけでも読んでくだされば嬉しいです。


他にも個人経営されている独特な空気漂うカフェなど自分が心地よいと思える場所に通い続けることも推奨されています。
ネットにせよリアルにせよ類は友を呼ぶって訳です。


 



自分の本音を大切にせよ


まだまだ伝えたい内容ありまくりですが長くなってきたのでこれで最後にしましょう。

今まで読んできて思ったでしょう繊細さんは現代社会では生きづらさを感じやすいという事実。

お察しのとおり私も

・何がなんでも「仕事」としてやって!
・苦手でも率先して電話取って
・機嫌悪めな人も接客
・理不尽クレーム
・クレームでなくともあたり強めな客の対応

などHSPというより自他ともに認める社会不適合者で接客やらサラリーマン空間で働けてる事が奇跡レベルですわ汗

まぁ打ち明けたところで理解されず「言い訳」などでスルーされそうなので職場の人、親や身内にも自身の口から打ち明ける気は今んとこサラサラありませんがね。

ここまで聞くとHSPが快適に生きる方法無いのではと思ってしまうでしょう。
しかし、繊細さんは自分のまま思い通りに生きれる可能性ございます!
それは

「こうしたい」という思いを、何よりも大切にすることです。

221ページ


それはそうと具体的にどうすれば?とも過ったことでしょう。
本書自体が " 繊細さんが生きやすくするためのヒント " が書かれているので全て紹介するのは時間足りないので個人的にそれな!と思った所をピックアップさせていただきましょう。


◆人を嫌えるようになる

見出しだけ見ると「ぶっ飛んだ話からスタートしたなー」と思ったでしょう。

ただ学生時代から"皆仲良く"というのを悪く言えば洗脳のように叩き込まれて生きてきました。

価値観形成にうえつけられた思考を取り払うのは罪悪感のようなものを感じるのが本音でしょう。

これはHSPあるあるですが「 " この人なんかヤバそう " を一瞬で察しやすい」というのは共感者もしかしたら多いかもしれません。

このセンサーを無視するのは勿体ないです。

これは人生において大事な知識ですが
殻を被ると自分の求めていない人が寄ってくる
自分のありのままを出せば共感者が寄ってくる

というのを似た内容でよく聞きます。

人を嫌えないと似合わない人が固まって心地よく無くなります。
私もこれを無視して後悔した人間関係あまりにも多かったです。

今では最低限から入って徐々に自分緩める形で受け入れるようなスタンスを心がけて生きてます。

それに繊細さんは自分の気持ち無視した時のダメージえぐいです。
だからこそ自分が感じた第一印象を半信半疑という形で見定める事が重要だと思いました。



◆自分が「いい」と思える仕事に就く

HSPに合う仕事は何かと疑問に感じたでしょう。
残念ながらこれが適職という答えはないとのことです。

しかし本書では

どんな職業であっても、気持ちよく働いている繊細さんには、「共通点」があります。それは、自分が思う「いいこと」「いいもの」を仕事にしていることです。

180ページ

と書かれていて首ちぎれるくらい頷きました。

私の経験談だと5年前くらいに対して思い入れのないネット回線の営業をしていましたが、まぁ地獄でした。
そもそも成約に繋がりにくい商材ではあったものの「これうちより他社にした方がベストマッチじゃね?」とも内心思うこと多かったですし、それ押し切ってでも売りたいと思えなかったです。

逆に自分が好きなものを後日、知り合いが試してくれた時はめちゃ嬉しかったです。

つまり自身にとってその仕事をどう思うか?が人一倍強いというのが繊細さんの本音なのです。

それと同じく苦手な頑張りは諦めるのも大事です。

本書のイラスト参考で例えるなら

濁流に逆らいながらカヌーを漕ぐ状態は「向いてない仕事を頑張っている」

カヌーを漕がず流れに任せるのは「自然な頑張り、いや本人は頑張る以前に心地いい状態」

となります。

言うまでもなく後者のほうが爆発的に真価を発揮できるに決まっているでしょう。

例えるなら

・電話対応が苦手なまま上達しない。
・コミュニケーションが億劫
・周りに監視されながら仕事するのは苦痛
・レジ接客の怖い客相手が苦痛


なのが濁流に逆らう状態として

・チャットやDMで証拠残しながらやり取り。
・デザインや文章作成。
・1人や在宅、または遠征先でリモート
・働く相手をある程度選べる

などが自然に働けてる状態に近いでしょう。


というか上記私の現状と理想を掲げただけですがね。フリーランスや起業も実績薄いからまずは希望業探して転職しないと。。。


繊細さん、非・繊細さん関わらず自分が適してる仕事、環境がとても大事と覚えて頂ければ幸いです。


そして1番響いた点は

繊細さんに必要なのは、痛みやストレスに耐えられるよう自分を作り変えることではありません。
(中略)
「私はこれが好き」「こうしたい」という自分の本音をどれだけ大切にできるかが勝負どころなのです。

27ページ



包丁が人を○す凶器になる反面、料理で人を幸せにする道具になれるのと同じ。
繊細さは感受性が強く傷つきやすい反面、共感力とクリエイティブに優れているメリットもございます。


私がHSPという単語を知って1年半くらい経ちますが、こう見ると繊細さの扱い方は人、環境で左右される事を改めて理解できました。

今わたしは労働面で幸せを感じれていない、むしろ早く離れなければと最近になって危機感抱いたところです。

しかし社会不適合者に近い繊細さんだったおかげで

・繊細さを活かした生き方
・フリーランスが身近にいること
・資本主義の仕組みを知ることができた
・生きる環境を私たちは選べる

など色々な世界を知る行動を起こせました。
おそらくnoteで投稿すらしていないでしょう。

そう考えると私は繊細さんでよかったと胸張って言えます。


この本はそんな繊細さん。
もしかして私もHSPかな?
生きやすくする方法ないのかな?

など現代社会の生きづらさに苦しんでいる人に是非読んでほしいと思いました。


今回ピックアップしたのも全体のほんの一部に過ぎません。

気になった方、いや全人類に読んでほしい1冊です!

私と同じく日常に苦しんでいる皆様。
共に理想の生き方目指しましょう!
(って鼓舞しないとメンタル持たん)




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