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「お金次第で将来決まる」という事実に叩きのめされておる、、 【 お金が貯まる人は、なぜ部屋がきれいなのか】黒田尚子


ここ最近「本当に節約、いやそれ以前にお金の使い方を改めねばいけない」と本気で思ってしまう事態に多く直面してしまい疲弊していた。

そんな時ふと「昔読んだ中で生活を根本から考えさせてくれた1冊の本があった」ことを思い出して再び手に取った本を紹介しようと思う。


今回紹介するのは


黒田尚子 著

お金が貯まる人は、なぜ部屋がきれいなのか
「自然に貯まる人」がやっている50の行動



一見すると「片付け本かな?」と思わせる題名ですが、実際は「お金の貯まる生き方は人それぞれ」という考えを持たせてくれるような助言てんこ盛りな1冊です。


著者の黒田尚子さんはファイナンシャルプランナー(わかりやすく説明すると"お金の専門家")をされています。
自らのがん経験をもとに乳がん体験コーディネーターをされていたり、セミナーや執筆をされていたりなど幅広く活動されています。
(下記参考文献)


お金のプロである著者の経験から書かれた有難いアドバイスが これでもか! という程つまりまくりの1冊でした。


・投資ってとりあえず始めたらいいのか?
・結婚した方がいいのか?
・コンビニかスーパーどっちで買った方が安い?
・早期リタイア目指していいか?

などお金面で不安や悩みを抱える人は多い、いや人類の大半なことでしょう。

本書の結論としては「お金の考え方は人それぞれ」のように思えます。

Aさんの価値観とBさんの価値観が違うように「絶対的な解決策はこれ!」という答えはないわけです。

答えは別々でも人によって答えは十人十色にもなるって発想にも繋がります。

そんな様々なケースを抱える人向けに

・お金が貯まる思考のヒント
・お金が貯まりにくい人の生活習慣
・貯金と投資について
・健康の重要性
・家庭面でのお金との向き合い方
・幸せな生活とお金の関係


という様々な面で沢山のアドバイスが書かれている1冊です。

その中でも " これは多くの人に刺さりそう " というものを基準に絞って触れていこうと思います。


それでは解説に移りましょう。





「お金管理」と「部屋の状態」はリンクしている


まずはタイトルにも触れられているお金持ちの部屋がキレイな理由について触れていこう。

ファイナンシャルプランナーとして様々な家に訪問している著者の経験上「お金を貯めている人は部屋が片付いている」と結論づけています。

著者の訪問日が決まっているなら前もって片付けはできるでしょうが、追加で書類を要望した時などに必要書類が出てこない人もいるようです。というよりこれ私ですね(小声)

部屋が片付けられない、またはお金が貯まらない人にオススメされているのが

・モノを適正な量まで減らして、一定の収納の枠に入れる
・自分自身を知る


15ページ

の2点が紹介されています。

モノは自分そのものというのを何かしらの他書で見た覚えがあるように、部屋の状態と今の自分がリンクしているということに繋がるでしょう。

さらに本書ではお金が貯まらない人の共通点に

①買い物好きでつい衝動買いをしてしまう
②買い置きやまとめ買いをしていないと不安
③「無料」や「おまけ」に弱い
④もったいなくて捨てられない
⑤使ったモノを元の場所に戻せない

16~17ページ

という点が当てはまります。
ひとつひとつの説明は制作時間の都合上割愛させていただきますが何かしら該当した人も多いことでしょう。

その点を踏まえたうえで部屋を片付けるメリットこそがモノの「見える化」を実感できるから。

おそらく同じもの、同じ用途のものが何個も出てくることでしょう。
その驚きと後悔を実感することでモノの適正量を把握できることに繋がるということです。


余談ですが、先々週に紹介した本が特にモノを減らすことに特化した1冊でしたので更に興味わいた人向けにリンク貼っておきます。



チリツモ消費にルールをつける


部屋にあるモノの所有を知ること、自身お金の改善を先程オススメしましたが、では対策をどうしていくかについて触れていきましょう。

まず始めにとっかかりやすい対処法はおそらくチリツモ消費を抑えることでしょう。

例えば、朝何となく買う缶コーヒー、仕事帰りに立ち寄るコンビニ、毎回行ってるデパ地下など該当するのは人それぞれであり様々でしょう。
かく言う私も(反省しろ)

この本を選んだのも私自身チリツモの誘惑に勝ちたいと思ったからという理由あってなんですが、それくらいその日の気分、その日のメンタルが及ぼすパワーは凄まじいということ。

対策としてベストなのは「誘惑の元を断ち切る」ことでしょう。
さすればお金が穴の空いたバケツの如く出ていく悲劇を免れるかもしれませんからね。

しかし「コンビニに全く立ち寄らない」「デパ地下スイーツに金輪際触れれない」のも不便だったりストレスの反動で爆買いする悲劇を生むことでしょう。

そこで本書でおすすめされていたのがリミットを設けて計画的に利用するという発想です。

「デパ地下スイーツは月2回まで」「コンビニで買う商品は1つ、多くて2.3つまで」という制約を頭の片隅に置くだけでも抑えられる率は上がるかもしれません。

私の場合「連日勤務終えた帰りに立ち寄る」「次のイベントで支出発生するだろうから今は抑えよ」という思考で判断しています。

個人的にはルールだけで理性を完全にコントロールするのは難しいとも思いましたが決めるだけでも心意気は充分変わるかと思います。



「財布」「冷蔵庫」の中身を把握する


過去に読んだ本にて「まずはスモールスペースから片付ける」というのを目にしたことがあります。
それと近い話をご紹介します。

部屋をいきなり片付けるのもハードルの高い話と捉える人も多いのではないでしょうか?
そういう意味でも私がオススメしたいと思った本書のアドバイスが財布の中身を把握すること。

・現金がいくら入っているか?
・ポイントカードは何枚入っているか?
・クレジットカードは何枚あるか?
・口座残高がいくら残っているか?

紹介している私も危うい側ではあるものの大体でも何が入っているか把握できている時の心余裕度はケタ違いなものです。

もう1つは冷蔵庫の中身の把握です。

・賞味期限切れのものは無いか?
・肉、野菜、納豆など場所が決まっているか?
・調味料は適正量超えてないか?
・少し余ったご飯があるか?

よく食べ物を余らせて食べれなくなってしまう人もいるでしょう(かく言う私も予備軍だが)がれはお金管理面でも必要量が分かっていないという状態の現れということです。
それと余談ですが食品類は思い出の品や必要書類と違い期限というリミットがある性質上いちばん断捨離しやすいスペースなので片付けの意味で最初に取り掛かるのもオススメです。

財布・冷蔵庫の両方に該当するのは、部屋と同じく自分が今どのくらい物や金額、支払い予定を把握しているか?ということに繋がります。

総じて言えることは部屋だけでなく身の回りの全てにおいて何がどのくらいあるのかを把握できている状態を目指せ!というのが本書のいち結論になります。



まとめ買いが節約とは限らない



そしてお金管理の大敵は意外な所にも潜んでおります。
それが「まとめ買い」というもの。

スーパーマーケットでビール1ケース6本入や、ケース×4の24本入ダンボールを目にしたことがあることでしょう。
いつも1本ずつ飲む計算だと24日分コンビニで買うより安上がりになるでしょう。
しかしそれは " 計算 " という想定の意味でのお話。

実際「まとめ買い」したものは想定以上のスピードで減りやすいのです。
逆に支出が今月分増えるというトラップにもなり得るわけです。

私の経験上でもお菓子をストック買いしても思ったより早く無くなるなんて今でもザラにありますし人は「もっと食べたい」という理性を抑え続けるにも限界はあるものなんです。

私は職業柄タバコを販売する機会がある身なので実感ある話ですが、タバコをカートン(大体10個入)買いした常連客が、すぐまた都度買いするシチュエーションによく出くわすので吸う量はおそらく増えてるやろな〜と思いながらレジ打ちしております(もちろん心の声で)

おそらく自宅というスモールスペースに数多の欲が目の前にあるという環境に晒され続けることで起こる問題ということでしょう。

となれば対策は1つ
それが必要量を都度買いするということ。
先程の「チリツモ消費の元を断ち切る」の内容と矛盾にはなるものの、まとめ買いで家計オーバーに繋がるぐらいなら" 買う量 "を決めたうえでの都度買いの方が単価高くなっても賢く消費に繋がるという事にもなります。

極端な話Amazonでお茶1本当たり50円になるような段ボール注文みたいなセールでもない限りは適正量を目指すのが得策ということでしょう。

と書いてる私も買い物にかける時間は極力削りたい側の人間なので今すぐ飲み込むのは難しいにしろ参考として取り入れていこうと思えました。

またまた余談ですが人は1日室内籠った日より天候関係なく外出した日の幸福度が高いというのを参考文献忘れましたが目にしたことがあるのでリフレッシュの意味で外出し計画的な都度買いする習慣を身につけるのも悪くないかなとも思いました。



健康維持は最強の投資


まず投資とは" 将来に向けての準備 " という認識の人も多いことでしょう。

この本にも深く書かれているお金を増やす意味での投資も該当します。
ひとつひとつ内容深く、この投稿内での説明は時間都合で割愛させていただきますので現時点で本書に興味わいた人は実際に読んでいただけますと助かります。

自己投資の意味で言うと読書も該当しますね。
私事でこの投稿含め毎週読んで取り込んだ内容をアウトプットするのもある意味自己投資だと思っております。
読書やそこで得たことをアウトプットするだけでなく資格取得、YouTubeやブログなどのストック収入の作成なども将来的なリターンを得るための行動にカウントされるでしょう。

しかし忘れがちな投資が存在するなら健康維持でしょう。

本書にも 健康には5000万円の価値がある と書かれていましたが正式には健康は金額に替え難き尊いものなのです。
日本人に多い生活習慣病の1つである糖尿病も1度なってしまえば前の状態に戻ることは不可能です。
今みんなでご飯を問題なく食べれている状態というのはかけがえのないものだと再確認しております。

本書で触れられていたのは日本人の死因で特に多いガンについてでした。
ガンは早期発見することで生存率も上がりますし、医療費諸々のコストカットになります。

でも「お金がないから、がん検診を受けない」というのは大間違い。正しいのは、「お金がない人こそ、がん検診をちゃんと受けるべき」なのです。

171ページ

私の家系もガン経験者出ていますので尚更他人事ではない意味含めハッとさせられました。
早期発見でも治療には年単位で時間かかることを親の治療を見て痛感したばかりです。

つい最近念の為もこめて がん保険 に入りましたが改めて入れておいてよかったと感じます。

確かにお金と時間は一時的にかかるものの、健康なまま人生を全うするならそこに割く時間も大切ですしお金の面超えて精神面で安心でしょう

私の直近話で言えば虫歯の治療のため歯医者に通院していたのですが、そこの担当者からお聞きした言葉で「歯医者は治療や銀歯、プラスチック、セラミックで補えても元の丈夫な歯に戻すことはできない」と仰られていました。
それと「歯磨きにプラスして歯間ブラシやフロスで日々ケアすることが何より重要」とアドバイス頂きましたし、定期的に歯を見てもらうことも時間は使うにしても先を考えれば必要不可欠だと痛感したばかりです。

ここは定期的に忘れそうなので自分で読み返す意味でも深めに書かせてもらいました。



結婚はコスパ悪い "とは限らない"


人生選択も多様化した時代。
そこで議論されるテーマの1つでもある結婚というイベント。

・自分の時間を失いたくない
・恋愛が面倒
・経済的な制約が増える

などで選ばない人も多くなった印象です。
若い人の中では「一生恋愛できなくなる呪い」という印象すらあるようです。

それに「経済力を上げる」という必要最低限のスキルすら発揮しづらい夜の中になったというのも個人的な印象です。

私は接客などの下請けに近い業界なので思ったより全然稼げてないというのが体感レベルの感想です。本社やテレワークなどの稼ぎを伸ばしやすい業界じゃないと不安という価値観なので自分事として尚更到達しづらい話とも感じてしまいます。
その不安無くすためにも転職したいや一時期フリーランスや起業も検討していた程です(リスクが想像以上だったりインボイスも深堀するほど内容複雑だった諸々で保留ですが)

個人的には 結婚したい・したくない以前に「選べる」ほどの経済力を得られている自分になる というのが現時点の目標ですかね。
いざ「したい」「できる」というチャンスに出会えても経済面で逃すとなれば死ぬまで後悔レベルに立ち直れないでしょうし。。


という暗い話は置いといて本題に移りましょう。


価値観問われまくりの結婚ですが同時にメリットもございます。
理由のひとつが結婚したからといって家賃、食費、水道光熱費が単純に倍にならない点
家事も分担することでお互いの時間節約にも繋がります。

さらに共働きなら生活のための収入も増えます。
配偶者としての控除や補助も受けられたりとメリットは案外多めです。

もちろん子供の人数次第で養育費諸々の問題や育児で片方がしばらく働けなくなったり休みや仕事日が子供の体調不良などのイレギュラーに潰されるプライベート面のリスクも存在します。
「子供はスケジュール通りにいかないもの」という言葉も聞いた事ありますし大変というのは親などの経験者を見れば断片的でも理解はできます。

ただお金では測れない幸福や価値があることも確かでしょう。

・一緒に出かける時間
・苦しい時に応援してくれる人が身近にいる安心
・共に料理する時間
・共に過ごす時間

結婚はコスパいい!とは断言できないものの生活スタイル次第でプラスにもマイナスにもなるのは投資などの別分野も含めて自分たち次第というマインドでお金と向き合ってほしい。

というのが本書が特に伝えたかったポイントなのかな?と私個人の勝手ながら受け取った感想です。

私もこの機会に将来のお金について考え込まないとまずいフェーズに入ってしまったという絶望感にも駆られつつ真剣に向き合ってみたいとも私の中で感情が芽生えたように思います。



大切なのは「お金に対する意識の高さ」


長くなってきたので先程で締めにしようとも過ぎりましたが一番重要な所に触れてから終わりにします。

この本はお金の貯め方だけでなく、「稼いで、使って、貯めて、増やして、備える」というお金の使い方、投資の捉え方などお金に対する大切なマインドが数多く書かれています。

内容は各セクション違えど共通していることは

お金について考えることは、あなたが人生をどう生きたいかに繋がります。

246ページ


まさにこの通りだなと思います。
今自分がお金を使っている先がどんな喜びを与えてくれているのかなども大切だと思います。

それと同時に「お金」というもので大切なマインドだと感じた点がひとつ

お金が貯まる人と貯まらない人の最大の違いは、「収入」ではなく、「お金に対する意識の高さ」にある

105ページ

収入関係なく不自由していない人の存在から分かっていたつもりでしたが私もどこかで「今の収入だから貯金ができない」というメンタルブロックを自らにかけていたようです。

この本一周だけでは私自身力をつけるにはまだまだだと思ったのでもう一周したり自分の投稿を読み直したり、他書で似た内容取り扱ったりなどして「お金」という問題には向き合いたいとより一層感じました。

お金について考えさせてくださった本書に出会えて本当によかったです。

ありがとうございます!!!


締めの言葉浮かばないのでこの辺で終わりにします。



本書は他にも

・投資との向き合い方
・捨てるための3分類
・家計をバランスシートで見る発想
・副業について
・介護費用との向き合い方
・子供の教育費、習い事について
・人間関係からみたお金のアドバイス
・幸福度の上がるお金の使い方

など扱い切れないほど学びになる内容盛りだくさんでした。

・お金が貯まらない理由を知りたい
・お金に困らない思考に少しでも近づきたい
・投資とかどうすればいい?
・結婚ってした方がいいのか?
・お金以前に「断捨離」できるマインドがほしい

などお金・人生・投資・結婚など幅広い悩みを抱えるそこのアナタにおすすめな1冊です。

私も「支出を減らしたい」「賢くお金を使いたい」「節約したい」などの直近的な感情で手に取らせていただきましたが自信もってオススメできる1冊です。





他にも読書感想の投稿をしておりますので気に入ってくださった方は是非マガジンから他の記事も見てくだされば私とっても喜びます。
今のところは週の後半を目安に投稿しております。
投稿時点の今だと忙しくなってきたため遅くなる場合もございます。
その時は申し訳ないです汗


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